元プロレスラー・佐々木健介【人間力】インタビュー「タレントとしての第2の人生も、妻の北斗晶がいれば安心」

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 28年間のプロレス生活に終止符を打ち、タレントとして第2の人生を歩き出したのは48歳のときでした。「やり切った!」という思いで引退したので後悔はまったくないですし、気持ちよく、次のステップに踏み出せたと思っています。

 僕は妻(元プロレスラーの北斗晶)と一緒にテレビに出ることが多いので、“鬼嫁の尻に敷かれている夫”というイメージを持っている人もいらっしゃるかもしれませんね。まさしく、皆さんの思っている通りです(笑)。「テレビでは奥さんが圧倒的に強いけど、夫婦だけのときは優しいんでしょう?」なんてよく聞かれるんですが、正直言って返事に困るんですよ。あのまんまだから。

 厳しいときは、鬼のように厳しい。でも実は、それを補って余りあるほど、優しい妻なんです。

 ああ見えて……なんて言うとまた怒られちゃうかもしれないけど(笑)、彼女はとても家庭的な女性です。料理はなんでもおいしいし、裁縫も得意。僕が毎日楽しく暮らせているのは、間違いなく彼女のおかげです。

 そんな妻と、バラエティ番組などに数多く呼んでいただきました。そして今回、映画でも共演してしまったんです。しかも、夫婦役で。

 それは、天海祐希さん主演の『老後の資金がありません!』という作品で、僕らは、天海さん演じる主人公の娘の、結婚相手の両親という役どころ。演技経験はほとんどなかったので、オファーには本当にビックリ。思わず「えっ、映画ですか?」って聞き返してしまいました(笑)。

 撮影現場に行ったら、天海さんはじめ、すごい俳優さんばかり。本当に僕なんかが出てもいいのかな、と思ってしまったりもしたんですけど、隣には頼れる妻がいるし、なんとか頑張って演じることができました。

 この作品は、タイトルにもあるように「老後」がテーマで、僕も今55歳。四捨五入すると60歳で還暦ですから、そろそろ老後という言葉が他人事ではない年齢です。

 資金のことも大事ですが、僕の考える老後って、白髮になった妻と2人で縁側に座って、「お互い、プロレスで体を酷使してきたから、ヒザが痛いね」なんて話しながら、お茶を飲んでいるイメージなんですよね。

■これからの楽しみは、若いプロレスラーの活躍を見守ること

 僕らは結婚して今年で26年ですが、何年たっても出会った頃の気持ちと、あまり変わらない。だから、この気持ちのまま、おじいちゃんとおばあちゃんになれたらいいな、と。お互いにそう思っていると思います。

 妻とは今でもよく話をします。妻とは年が一つしか違いませんし、同じ時代を過ごしてきた同志でもある。聴いてきた音楽、観てきたテレビや映画が同じということもあって、話が合うんです。

 もともと僕は口下手で、彼女がガーッとしゃべって、僕は「うんうん」って聞いていることが多い。これが、夫婦円満の秘訣と言えば、そうかもしれませんね。内心“違うな”と思っても、「そうだね」って(笑)。

 今はコロナのせいで、みんな大変な思いをしているけれど、一つだけいいことがあったとするなら、それは「家族の大切さ」を改めて感じられたことじゃないかと思うんです。家族と一緒にいる時間が増えたこともあるし、普通の生活ができなくなったからこそ、もっと“普通”を大切にしなくちゃと思うようになりました。

 これからの楽しみは、若いプロレスラーの活躍を見守ること。みんな苦しい練習をして、頑張っている。自分が復帰しようという考えはまったくないので、若いヤツらを心から応援していきたいです。もちろん、妻と二人三脚で。

 本当に、彼女は完璧な妻なので、僕は頭が上がらないんですよ。彼女を怒らせなければ、安心できる老後が過ごせると思っています(笑)。

佐々木健介(ささき・けんすけ)
1966年福岡県出身。1986年にプロレスラーとしてデビュー。1997年には、「G1クライマックス」「IWGPタッグ王座」「IWGPヘビー級王座」のタイトルを獲得し、史上初の三冠制覇を達成する。1995年に女子プロレスラーの北斗晶と結婚。2014年の引退後は、タレントとして活躍中。

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  • 11/10 17:00
  • 日刊大衆

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