焼きいもの季節!お家でほっこり焼きいもが必ず作れるコツ3つ

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 2~3年前から、「第四次焼き芋ブーム」なんて言われています。焼き芋専門店もあちこちにできていますよね。

 ほくほく感がありながらも甘くとろける食感は、専門店やスーパーでしか作れないものと思っていませんか? 実は、そんなことはありません。ちょっとした科学的知識とコツさえ押さえれば、誰でもカンタンにプロ級の焼き芋を作ることが可能です。

 そこで今回は、お家で絶対に失敗しない!「おいしい焼き芋の焼き方」をご紹介したいと思います。

◆ポイントは3つだけ!

 感動級の焼き芋を焼くために、次の3つさえ守れば、特別な技はほとんど必要ありません。

①細めの芋を選ぶ

 ほどよくねっとり、ほどよくほくほくのおいしい焼き芋を作るためには、「芋に含まれるデンプンを糖(麦芽糖)に変換する工程」が必要です。そのためには、芋に含まれる「β-アミラーゼ」という酵素が“糊化したでんぷん”に作用することが重要。この温度帯が65~75度あたりと言われています。ということで、その温度帯を作りやすい「芋選び」から。多くの家庭用の調理器では、大きく太い芋は適しません。芋の直径が3~5センチの長細いものを選びましょう。まんまるの形も不適です。※芋の品種によって、ほくほく、しっとりなどの特徴は若干違います。

②黒ホイルで巻く

 焼き芋を作るために、熱が外部に逃げないように(乾燥しないように)芋を包むのが、「アルミホイル」。しかしながら、長時間の加熱はパサパサの原因になってしまいます。そのホイルを“黒ホイル”にすることで、適度な時間で熱吸収率を高めることができます。この黒ホイル、スーパーやネットショッピングなどで200円前後で購入できます。

③コンロのグリルで焼く

「お家焼き芋=トースター」というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、実は十分ではありません。トースターは電熱線からの「放射熱」によって芋を温めますが、芋に厚みがあると中まで熱が通り切らない場合があります。一方コンロのグリルは、直火に加えて、「庫内の対流熱」の両方で加熱をするため、芋がしっかりと加熱されるのです。オーブンで焼くのも良いですが、予熱する必要があることを考えると、手軽なのは断然コンロでしょう。

 さあ、この3点を組み合わせて焼いていくことにしましょう。

◆作り方はたったこれだけ!

 ホイルに包んで焼き上げるため、コンロが汚れることはありませんし、他の料理をしながら、“ながら”で焼き芋を焼くことが可能です。

【作り方】
(1)直径3~5センチの細めの芋を選ぶ。芋は常温に置いておく。
(2)芋を水にくぐらせ、黒ホイルで1重に巻く。
(3)コンロのグリル(中火)で30分焼く。片面焼きの場合は15分前後でひっくり返す。
(4)火を消して15分そのままにする。

 さあ、ホイルを開いてみましょう。端っこから蜜が染み出していて、期待度が高まります。

 真ん中あたりを割ってみると、ほっくりしっとり絶妙な焼き上がりに感動することでしょう。

 私はこの作り方で失敗したことがありません。気になる方は是非お試しくださいね!

<文、写真/スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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