月に1度の“プチ贅沢な鮨デート”で大人が選ぶ人気店3選!
近年、予約困難な鮨店が増えた反動で、日常の贅沢を叶えてくれる“手の届く”鮨店が人気だ。
いまデートで支持されるのは、予約困難すぎず、おまかせ2万円程度の価格帯。
この価格で行けるとなれば、月一のご馳走デートの選択肢の本命に急上昇するのだ!
今回ご紹介する3軒はまさに、そんなワガママが叶う懐深き名店。どの一軒も見逃せない!
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
1.目にも美しい握りの数々がデートを熱く盛り上げる
『鮨心』
1日寝かせた「スジコ」は、プチプチと口の中で弾けた後に濃厚な旨みが広がる。2種の赤酢をブレンドしたシャリとの一体感も格別だ。料理はおまかせコース(22,000円)より
南麻布で創業12年を迎えた『鮨心』は、大将・中村導昌さんの素材を慈しむ心が共感を呼ぶ鮨店だ。
2号店や話題店のプロデュースも手がける大将が提唱する“育成鮨”とは、魚の生まれ育った環境を尊重し、特性に応じた的確な仕事を施すこと。
愛するがゆえに、扱う魚はすべて「あの子」「この子」と呼び習わす。
こうした愛から生まれた理念で、魚体個々のポテンシャルを十二分に引き出している。
今の時期なら、筋子がいい。北海道羅臼産を一番出汁と酒、醤油でシンプルに調味し、ダイレクトに旨みを感じてほしいと豪快にそのまま握る。
実は近年、鮭の不漁が続くことで封印していたが、多くの要望を受けてあえて復活へと踏み切った。
ドラマティックに進化した店内で、しっぽりとした夜を!
コの字からL字型に変え、席間もゆったり。カウンターの後ろには、新しく錫のプレートを設置した。スポットライトが当たって質感が映し出される、ラグジュアリーな空間に
そんな顧客に寄り添う姿勢も支持される理由で、「各々のお客様としっかり向き合える」と、カウンターの席数を減らすリニューアルまで敢行。
店内はより艶やかになり、デート需要も拡大。
愛する魚と支持者を結ぶ伝道士としての旗幟を鮮明にしている。
ここが港区っぽい!
「のどぐろ雲丹ごはん」。全卵と煮切醤油をシャリに和えて、うにと炙ったのどぐろをトッピング。
各々で混ぜて仕上げるリゾット風で、何とも贅沢。
【デートで選ばれる理由は…】
老舗まぐろ仲卸『結乃花』の中トロなど、デートにふさわしい王道握りもご用意。
よりプライベート感を楽しめる、再開したカウンター個室も大人気です!
「おこのみ」でオーダーするスタイルで、銀座の大人を満足させる名店
美味しいものを食べたいといろいろな方が銀座を目指して来られますが、うちは若いカップルも多いです。
常時タネは30種以上をご用意してますので、ぜひ「おこのみ」でご注文を。
2.やっぱり“銀座で鮨”の特別感は最高!
『銀座 鮨 み富』
「コハダの握り」。今日は熊本産、しっかり締めるが、寝かせることで酢の角が取れてまろやかに。その分、脂の甘みが際立って感じられる。おまかせ握り10貫 8,800円より
鮨激戦区の銀座で、大人のカップルからひと際注目を集めている店が『銀座 鮨 み富』だ。
「鮨は、日常の中でいつでも気楽に食べるもの。そう教わりました」と、大将の三橋克典さん。
だから、毎朝11時半から夜まで、暖簾は下ろさない。
好きなタネを好きな順番で頼める「おこのみ」を推すのも、「自分の修業時代は当たり前だった」から。
令和の今、古き良き時代の当然を伝える希有な鮨店である。
三橋さんは老舗『新富寿し』で20年以上も腕を磨き上げ、3年前の独立以来ずっと「特別なことは何もしていません」と今のスタイルを貫き、惚れ込む客も多い。
8席のみのカウンターは、プライベート感たっぷり
小体だが、余計な装飾のない潔い店内。奥行きをゆったりとった檜のカウンターは王道の鮨店の造りだが、居心地の良い空気感で、フラッと寄って軽く鮨をつまみたくなる
仕事も実直。小肌なら塩を当て、酢で締めてから2〜3日寝かせる。まぐろは漬けダレに5〜10分。時間は魚体によって感覚的に判別する。
「当たり前の仕事をするだけですから」と、三橋さん。
こともなげに語る職人気質は、まさに銀座の粋そのものだ。
ここが銀座っぽい!
引き戸がきっちり備わった路面店のような玄関に、小豆色の粋な長暖簾も掲げられている。
ビルの2階でも正統を貫く造りに、銀座の誠実さを感じる。
【デートで選ばれる理由は…】
神楽坂の大人たちに寛ぎのひとときを提供する、正統派な一軒
3.神楽坂の隠れ家デートは、生粋の正統派な江戸前鮨へ
『鮨 りん』
店では赤酢と白酢の酢飯を使い分け、煮ハマグリは白酢。ハマグリを煮詰めた出汁でツメを作るので、甘さがたちすぎずに貝の旨味が口いっぱいに広がる。コース 16,000円~
神楽坂の浮ついてない空気感は、この街の店が作り出しているものでもある。硬派が多く、『鮨 りん』もそんな一軒。
店構えは、網代天井の下に6mもの檜のカウンターが設らえられた数寄屋造り。
大将の矢作直徳さんは『かねさか』をはじめ江戸前鮨の名店で研磨を積み、10年前に独立。職人歴は28年になる。
演出や飾りが多ければ分かりやすく相手を喜ばせられるところ、矢作さんは「豪華にするより見えない仕事を丁寧に」と握る。
煮ハマグリの半生のような炊き加減やツメの深い味わいがその答え。
酢飯には北海道の「ななつぼし」を採用しているが、銘柄にとらわれないよう目隠しをして厳選5種から決めたという一本気。
派手な店が多いいま、ここを選べばものの善し悪しを知る大人と印象づく可能性が大いに高いのである。
正統派な数寄屋造りが、しっとりとした夜を演出
席間もカウンターの後ろも広くとられているので、ゆったり寛げる店内。6名まで利用できる個室も用意。なお、酒師が酒を選んでいることもあり、日本酒のラインナップも幅広い
つき合いの長い間柄といった、落ち着いた客層もまたいい。
デートに相応しい一軒だが、下心は一切におわない。妙に安心感のある、どこか温かい鮨店なのだ。
ここが神楽坂っぽい!
店は飲食店が集まるビルの2階。
木と白壁による門構えもさり気なく、夜になれば店名が書かれた小さな看板がほんのり灯って、隠れ家的雰囲気を醸す。
【デートで選ばれる理由は…】
素材の味を大切にしたり、握りの一番きれいな形と言われる舟形を意識したりと、昔ながらの正統派江戸前です。
古典の面白みを感じたふたりの間には、自ずと会話が生まれます。
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都内屈指の鮨の激戦区で熱く支持される名店たちは、月に一度の贅沢デートぴったり。
彼女を確実に喜ばせられるはずだ!
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