ファミマで人気の「SPAMむすび」をおうちで再現!おいしさに熱狂中
買えなくなっても、困らないように。
私事ですが、ファミリーマートのおにぎりの中で熱狂しているアイテムがあります。それは、「SPAMむすび」。
沖縄の家庭料理に欠かせないミート缶詰“ポーク”の中でも全国区になっている「SPAM」を挟んだおむすびのことで、これが実に美味しいのです。最近ではお弁当で作る人も増えているようですが、どんな具材をはさんだらいいのか、どう作ったら良いのか、イマイチよくわからない人もいることでしょう。
私も、ファミマで販売終了してしまったら大変だぞと、今から戦々恐々としている一人です……。そこで今回は、ファミマのSPAMむすびを分解調査! 家庭でも失敗なく簡単に、美味しく作るためのポイントとレシピをご紹介したいと思います。
◆まずはファミマのSPAMむすびを解体してみた
パッケージからSPAMむすびを取り出し、中身を解体。サイズ感や具材の詳細について調べてみたところ、次のことが判明しました。
・片側折りたたみタイプで、口閉じタイプではない
・おむすび全体の厚みは3.8センチ
・挟まっている具材は、SPAM、ツナマヨネーズ、たまご焼き
・SPAMのサイズは、5×9.5センチ。厚みは7ミリ
・ツナマヨネーズは“和風”と記載されている
・たまご焼きのサイズは、6×9.5センチ。やや厚めの薄焼き卵。ほんのり甘い
・のりのサイズは、9×16センチ
・ごはんはふんわりと握られている
SPAMは定形サイズ(5×9.5センチ)であるため、厚みを真似するところからはじめましょう。その他の具材のサイズ感は家庭でも作りやすいように若干アレンジをしながら、崩れない食べやすさや、お弁当に持っていきやすい形状をイメージしました。
◆おにぎり用の海苔を使ってSPAMむすびを作ろう
SPAMむすびに使うメイン食材は、海苔(おにぎり用としてカットされたタイプ)、白米(やや温かい状態)、ツナ(ノンオイルタイプ)、SPAM(レギュラータイプ。塩分を気にする人は減塩タイプを)、卵。
さあ、具材を準備していきましょう。
●SPAM
1缶を6等分すればOKです。油をひかずに中火で温めたフライパンで両面をじっくり焼きましょう。
●たまご焼き
1個につき3個分のおむすびを作ることができます。SPAMを焼いたフライパンに溶いた卵液(砂糖をひとつまみ加えて混ぜる)を注いで、両面を焼きましょう。切るサイズはスパムの大きさを意識するとキレイですが、ロスが出ないよう切れ端を合わせても良いでしょう。
卵2個分を小さめのフライパンで焼くと、厚めの薄焼き卵になる。
●ツナマヨ
ツナは水分をしっかり切り、マヨネーズで和えましょう。1缶につき大さじ1程度が適量です。また、和風にするために、隠し味として醤油を数滴垂らすのがポイント。
それでは次に、成形をしていきましょう!
◆ラップを使えば、失敗なくキレイにふんわり握れる
ラップを広げ、その上に海苔を敷きましょう。両端1センチくらいを残し、ごはんを乗せます。
このとき、真ん中のライン(スパムとたまご焼きの境界線部分)のごはんを薄くすることがポイント。これによって、折り曲げたときに均等な厚さに仕上がります。SPAMとたまご焼きを置き、たまご焼きの上にツナマヨを乗せます。
◆くずれにくいSPAMむすびに仕上げる方法
具材が乗せ終わったら、ラップを持って折りたたむように両端を合わせましょう。
両端を合わせたら、あとは形が整うように適度に力を加えながら形作りましょう。ギュウギュウ力強く握るよりは、ごはんはふんわり感を少々残しながら、全体はギュッとまとまるくらいがオススメです。
ラップで包んだ状態で成形するので、手を汚すことなく落ち着いて全体を整えていけば失敗することはありません。
好みのかたさにまとまれば完成です。すぐにラップをはずすよりは、ラップで包んだ状態でしっかり冷ますと、時間が経っても崩れにくいSPAMむすびに仕上がります。
このSPAMむすびはお肉感があって、遠足や運動会、アウトドアでも大活躍の予感ですし、我が家では子どもにも男性にも大人気でした。気になる方はぜひ一度作ってみてくださいね!
<文・写真/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12