数日ぶりに帰宅するとベランダにゴキブリと悪臭!原因は隣人の“ある行為”
コロナ禍で注目を集めた、おうちキャンプやベランピング(ベランダに椅子やテーブルなどを置き、キャンプ気分でくつろぐこと)。
人混みを避けて気軽にキャンプ気分を味わえると人気ですが、その一方で「隣の家でベランピングする家族に迷惑しています……」と困惑する人がいます。大阪市で1人暮らしをする丸山藍子さん(仮名・31歳)。2LDKのファミリー向けマンションに住んでいます。
◆隣の部屋に家族が引っ越してきた
「仕事は会社員なのですが、副業OKなので趣味を兼ねてハンドメイドの作品を手作りサイトで販売しています。商品の在庫や作品作りに必要な材料がたくさんあるので、広い部屋を借りました。今の部屋は築年数は古いけれど家賃は8万5千円。部屋の1つを物置にして商品の在庫などを置いています」
仕事に趣味に、充実した毎日を送っていた丸山さん。しかし、平穏な生活はこのコロナ渦であっという間に崩されてしまったといいます。
「ことの始まりは今年6月でした。ずっと空いていた隣の部屋に家族が引っ越してきたんです。コロナ禍だからか挨拶には来なかったのですが、隣の部屋から物音が聞こえるようになってから気がつきました。
でも、物音ならまだしも困ったのはタバコです。風向きによっては煙が洗濯物に直撃するんです。ニオイがつくから嫌だな……と思っていました。でも、コロナ禍で外出する機会が少なくて、隣の住人とも顔を合わせなかったのでなかなか注意できませんでした」
◆洗濯物から煙のニオイが……
そして季節は夏になり、ついに事件が起きてしまいました。
「隣の家族がベランピング(ベランダでやるキャンプのようなもの)をやったようなんです。しかもバーベキューもしたみたいで……。そのとき、私は仕事に行っていたので現場を直接見たわけではないのですが、家に帰ってきたら朝に干した洗濯物から明らかに煙のニオイがしました。
ベランダでプール遊びもしたのか、私の部屋のベランダまで水が流れ込んできて、置いていたサンダルが水浸しになっていました。結局、洗濯物はもう一度洗い直して、ベランダも掃除するハメに……。そのときはさすがに注意しに行こうと思ったのですが、時刻はすでに夜中。またもや、言うタイミングを逃してしまったんですよね」
そして後日、丸山さんはきちんと注意しておかなかったことを後悔することになるのです……。
◆ベランダがゴキブリ&悪臭で大変なことに…
「実家は大阪府内なので、お盆休みは実家で過ごしたんです。でも、天気予報では大阪はずっと雨。本当は8月13日に帰る予定だったのですが有給をとって天気がよかった11日に帰省しました。そのときも隣の部屋でベランピングをやっているような声が聞こえたんですよね。注意しようと思ったのですが、時間はギリギリ。洗濯物は干していなかったし、どうせ大雨でベランダも水浸しになるのだからどっちにしろ一緒か……と注意するのを諦めて家を出ました」
お盆最終日まで実家でのんびり過ごした丸山さん。5日ぶりに自宅に戻るとそこには恐ろしい光景が広がっていました。
「ベランダでゴキブリが水浸しになって死んでいたんです……。もう、半泣きになりながら死骸を片付けましたよ。そのときに、隣の部屋のベランダからものすごい悪臭がしてきて……。たぶん、バーベキューで出た生ゴミを放置していたんでしょうね。大雨でゴミ出しに行かなかったのか、お盆中でゴミの回収業者が休みだったからなのかは分かりません。この蒸し暑さの中、生ゴミが数日間も放置されていたんです。虫が湧かないわけがないですよね……」
◆注意書きでようやく大人しくなった
その後、マンションの管理人に相談すると、掲示板に「ベランダでのバーベキューは遠慮してください」との注意書きが貼られ、隣の迷惑ベランピング家族は大人しくなったそうです。
プライベートな空間だから誰にも迷惑を掛けていないというのは、本人たちが思っているだけなのかもしれません。お家キャンプやベランピングを検討している人は、近隣住民の迷惑にならないかよく考えるようにしましょう。
<取材・文/結城 イラスト/朝倉千夏>
【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer