インテル、アタランタと痛み分け…PK失敗も相手の勝ち越し弾がVARで取り消し

 セリエA第6節が25日に行われ、インテルとアタランタが対戦した。

 最初のチャンスはインテルに到来。3分、マッテオ・ダルミアンが右サイドからクロスを送ると、中央のラウタロ・マルティネスに当たってボールはファーに流れる。これをエディン・ジェコが流し込もうとしたが、シュートはわずかに枠を外れた。

 5分、インテルが幸先良く先制する。右サイドに流れたニコロ・バレッラがピンポイントのアーリークロスを供給すると、中央のL・マルティネスが豪快にダイレクトボレーで合わせた。

 前半の途中から徐々にチャンスを作れるようになったアタランタは、30分に試合を振り出しに戻す。ペナルティエリア手前でこぼれ球を拾ったルスラン・マリノフスキーは、余裕を持って自慢の左足を一閃。アウト回転のかかった強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。

 38分、アタランタが逆転する。ペナルティエリア手前でマリノフスキーが左足を振り抜くと、強烈なシュートは相手GKサミール・ハンダノヴィッチに防がれる。それでも、こぼれ球をラファエル・トロイが押し込んだ。

 ビハインドで折り返したインテルは59分、ピッチ中央からバレッラがゴールに向かう浮き球を供給。マティアス・ベシーノが頭で合わせたが、相手GKフアン・ムッソの好セーブに阻まれる。62分にはコーナーキックの2次攻撃から、左のバレッラがゴールに向かう低くて鋭いクロスを送る。これがムッソにセーブされると、こぼれ球を押し込もうとしたL・マルティネスは枠に飛ばすことができない。

 71分、インテルが追いつくことに成功する。左サイドからバレッラが折り返すと、後方から飛び込んだフェデリコ・ディマルコがペナルティエリア左で合わせる。これは相手GKムッソに防がれるが、こぼれ球をジェコが押し込んだ。

 追いつかれたアタランタは75分、ロベルト・ピッコリのポストプレーからペナルティエリア手前でヨアキム・メーレが右足を振り抜く。相手DFの股の間を通過したボールは、わずかに枠を外れる。

 インテルは86分、相手DFメリフ・デミラルのハンドでPKを獲得する。キッカーを務めたディマルコは左上を狙ったが、クロスバーを叩いてしまい、勝ち越すことはできない。

 すると88分、アタランタはピッコリがゴール前で右足を振り抜きネットを揺らす。勝ち越しに成功したかに思われたが、直前のプレーでボールがラインを割っており、本来ならコーナーキックになるプレーだったとして、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のレビューで得点が取り消された。

 試合はこのまま終了し、インテルは3試合ぶりのドローで4勝2分、アタランタは4試合ぶりのドローで3勝2分1敗となった。

 両チームはミッドウィークにチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節を戦い、インテルは28日にアウェイでシャフタールと、アタランタは29日にホームでヤング・ボーイズと対戦する。週末のリーグ戦では、インテルは10月2日にアウェイでサッスオーロと、アタランタは同3日にホームでミランと対戦する。

【スコア】

インテル 2-2 アタランタ

【得点者】

1-0 5分 ラウタロ・マルティネス(インテル)

1-1 30分 ルスラン・マリノフスキー(アタランタ)

1-2 38分 ラファエル・トロイ(アタランタ)

2-2 71分 エディン・ジェコ(インテル) 

【スターティングメンバー】

インテル(3-5-2)

ハンダノヴィッチ;シュクリニアル、デ・フライ、バストーニ(57分 ディマルコ);ダルミアン(57分 ダンフリース)、バレッラ(90分 サトリアーノ)、ブロゾヴィッチ、チャルハノール(57分 ベシーノ)、ペリシッチ;ジェコ、L・マルティネス(81分 A・サンチェス)

アタランタ(3-4-2-1)

ムッソ;トロイ、デミラル、パロミノ(70分 メーレ);ザッパコスタ(77分 パシャリッチ)、フロイラー、デ・ローン、ゴセンス;ペッシーナ(62分 ジムシティ)、マリノフスキー(62分 イリチッチ);サパタ(62分 ピッコリ)

2021/9/26 2:57

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