ママ友の夫は、なんと元カレの二股男!口止めされたけど意外な結果に…

 恋人と別れた後、よき友人として関係を続けるケースも少なくありませんが、それは別れ方にもよるはず。もし相手の浮気が原因であれば、友人どころか二度と会いたくないと思う人のほうが多いのではないでしょうか。

 しかし、別れてから一切連絡を取らず、完全に縁が切れたと思っていても運命とは怖いもの。元気な2人の男の子の育児に追われて忙しい毎日を送る原島沙耶さん(仮名・40)も、引っ越し先でひどい別れ方をした元カレに偶然会ってしまったといいます。

◆二股かけられているのを知って別れた

「20代半ばの2年ちょっとの間、お付き合いをしていた人で、結婚も意識していました。けど、私以外にも彼女がいたんです。

 彼は『どっちも俺にとって大切な存在』とか言うし、反省している様子はミジンもなかった。そんな様子を目の当たりにして急に冷めてしまったというか、彼のことを好きだった自分がバカらしくなって、こちらか一方的に別れを告げて連絡を絶ちました」

 それから9年ぶりの再会だったそうですが、どういうシチュエーションだったのでしょうか?

◆記憶から完全に抹消していたのに

「埼玉県内のマンションに引っ越してしばらく経ったころで、上の子が通っていた幼稚園のママ友の旦那さんが彼だったんです。

 子供同士も仲が良かったからファミレスでランチをしたり、お互いの家を行き来するような関係でした。ある日、ママ友の家で遊んでいたウチの子を迎えに行った際、その日有休で旦那さんが自宅にいらして彼女から紹介されたんです。あいさつした際、見覚えのある顔だったから驚いて二度見しちゃいました(苦笑)」

 ただし、このときは初対面を装って「はじめまして」と大人の対応をした沙耶さん。元カレも一瞬目を大きく見開き、昔の恋人だと気づいた様子でしたが、「こちらこそ子供と妻がいつもお世話になっています」と頭を下げてきたとか。

「結婚しても顔と体型は、私と付き合っていたころとそんなに変わっていませんでしたが、子供がいるからかパパの顔をしてるっていうか、表情はずいぶん柔らかくなったように見えました」

◆ママ友の夫が元カレなんて絶対に言えない

 それでも元カレと一緒に居るのは気まずいので子供を連れて帰るつもりでしたが、いつもは迎えに来たついでにお茶をしながらの談笑タイム。そのため、すぐに帰ることができず、ママ友が台所でお茶の準備をしている間、元カレと2人で過ごすハメに。

「彼からは開口一番、『昔のことは本当にすまなかった! 頼むからアイツには黙っててくれないか!』って。

 別れたばかりのころは怒りや恨みもあったけど、結婚して子宝にも恵まれて幸せだったし、そんな感情はもうなかったんです。なにより大切なママ友の家庭をそんな過去のことで壊すなんてできないじゃないですか。だから、しゃべるつもりもないし、お互い今日が初対面だからって伝えました」

 ちなみにママ友は、元カレが沙耶さんと二股をかけていたもう1人の相手とは別人。本人から聞いた話によると、ほぼ同じタイミングでこちらの女性とも別れたそうで、その後に知り合ったのが現在の妻になったママ友だったそうです。

「彼は昔のことを反省しているように見えましたが、家族を裏切るようなことをしたら許さないからね、とはクギと刺しておきました。ママ友からは『子煩悩で家のこともよく手伝ってくれる』と聞いていましたが、ほかに女性がいる男性ほどそういう人が多い話も聞くじゃないですから。なにより私は被害者ですし、簡単に信用できませんよ(笑)」

◆夫に話すと面白がっていた

 その夜、沙耶さんは帰宅した夫この日起こった衝撃的な出来事を報告。もともと彼女から昔のことを聞いていたらしく、「そんなこともあるんだ。きっと彼は気が気じゃないだろうね」とこの状況を面白がっていたそうです。

「嫉妬されるよりは全然いいですが、悪ノリして『向こうの家族と一緒にキャンプを……』と言い出したのでそれは断りました。私にとっても罰ゲームになっちゃいますから」

◆ママ友にはバレていた!

 ところが、次の週にママ友と2人でお茶をした際、彼女がいきなり「ウチの旦那と付き合ってたんだって?」と聞いてきたとか。動揺して激しくむせたそうですが、明らかに確信している様子だったため、素直に認めて隠していたことを謝ったそうです。

「彼の様子が少しおかしかったらしく、私が帰った後にいろいろと質問したら自爆して全部話しちゃったようです。『気にしなくていいよ。私が沙耶さんの立場でもさすがに言えないから』って理解を示してくれたからよかったですけど」

 そのママ友自身は、学生時代の彼氏とは今も友人として交流が続いているそうで、こういったことはそれほど気にしない考えの持ち主。彼女も交際中は夫の女性問題で苦労したらしく、その話で盛り上がったといいます。

「彼と会うのは気まずいので家族ぐるみの交流は遠慮していますが、今でも母子同士でお出かけしたり仲良くしています」

 関係のない第三者からしたら面白そうなシチュエーションですが、当事者にとってこんな偶然はできれば避けたいでしょうね。

<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>

【トシタカマサ】

一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

2021/9/21 8:47

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます