【柏vs広島プレビュー】上り調子の柏は1年ぶりの4連勝なるか…広島は22年ぶりのシーズンダブルを目指す

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■柏レイソル マイボール時の課題を改善できれば、さらなる勝ち点の上積みも





【プラス材料】
 前節のFC東京戦の勝利で3連勝を挙げた。降格圏となる17位の徳島ヴォルティスとの勝ち点差を「10」まで広げ、残留争いから抜け出している。それと同時に、12位のセレッソ大阪や11位のサンフレッチェ広島まで勝ち点「3」差に迫るなど、中位戦線を視界に捉えた。

 一時期の不振から抜け出した要因は、組織化された守備の安定にある。直近の5試合中3試合で無失点試合を記録。FC東京戦でも危ない場面を作られはしたものの、最後はディフェンス陣が粘り強いプレーを見せて失点を防いだ。

 攻撃に関しては依然として得点力不足が否めないが、FC東京戦で決勝点を挙げたFW細谷真大は直近の6試合で2得点をマークし、プロ2年目の若き才能がめきめきと頭角を現し始めている。さらにFW武藤雄樹とMFマテウス・サヴィオもケガから復帰するなど、徐々にだが陣容も整いつつある。

【マイナス材料】
 4月に3連勝を記録した時も攻守のバランスが取れたいい戦いをしながら、アウェイのベガルタ仙台戦で連勝がストップ。そこから一転して勝ち星に見放された。それを踏まえると、現在いい戦いを続けているとはいえ、状況がどう転ぶか分からないと言ったほうがいいだろう。柏レイソルは20代前半の若い選手が多く出場しているとあって、歯車が狂った時にチームを立て直す経験という部分ではやや不安が残る。5月の戦いを教訓にしたい。

 また、良い守備から良いカウンターというサイクルができている反面、マイボールにした直後は相手の背後を狙いすぎて攻撃が単調化してしまう。自分たちがボールを握った際の攻撃の組み立てに多くの課題を抱えており、カウンター以外の攻め手が足りない状態だ。

文:鈴木潤

■サンフレッチェ広島 伸び悩む若手か、安定感あるベテランか。指揮官の選択に注目





【プラス材料】
 MF東俊希が好調である。最近の3試合でチームが挙げた得点(6得点)すべてに絡む活躍を披露。しかもサイド、ストッパー、シャドーと、3試合とも違うポジションをこなしながらの高パフォーマンスだ。リアルな意味でのマルチプレーヤーとして大きな存在感を発揮しており、東自身も自信を深めている。

 他にもMFエゼキエウやMF藤井智也、負傷してしまったMF土肥航大など、若い選手たちが質の高いプレーを表現して、チームを牽引してくれているのは頼もしい。

 一方、右膝の負傷で別メニュー調整が続いていたMF森島司が16日のトレーニングで部分合流。練習後は「疲れました」とひと言残してロッカールームに消えたが、表情は明るい。もちろん、リバウンドを見なければならないが、城福浩監督は「今月中の公式戦復帰を目指せれば」と見通しを語ったことも好材料だ。

【マイナス材料】
 東京五輪から戻ってきて以来、GK大迫敬介の調子が今ひとつ上がってこない。第24節のヴィッセル神戸戦はクロスの対応に逡巡し、中途半端な対応になってしまって結果として失点。前節の横浜F・マリノス戦もFWレオ・セアラのFKなどで3失点を喫した。特にL・セアラのFK弾については、彼自身が「止められた。実際に触っていましたから。シュートの瞬間、体重が逆方向に乗ってしまったから」と悔いを口にする。すべてが悪いわけではないが、「GKが失点を防いで悪い流れを断ち切る、そういう選手にならないと」と自身は責任を感じている。

 ベテランのGK林卓人の調子も悪くなく、「いい準備ができている」と城福監督も認める。ただ「大迫もたくましくなっている」(城福監督)と評価が下がっているわけではない。どちらを起用するのか、ギリギリの選択となる。

文:紫熊倶楽部 中野和也

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