【セントウルS展望】スプリンターズSの前哨戦、あの馬に期待したい

 サマースプリントシリーズの最終戦でありながら、スプリンターズSの前哨戦としての意味合いも大きく、毎年一線級の始動戦に選ばれている。それもあって1番人気は5連勝中、9年連続連対中であり、波乱の余地は大きくない。

1.前にいる馬が有利

 過去10年で逃げ切りが3回。また、4角5番手以内だった馬の勝利は8回に上る。今年同様に中京開催だった昨年も、3着以内馬の4角位置取りはそれぞれ4・8・4番手だった。行った行ったの決着になるほど極端な前有利ではないが、開幕週ということもあり、後方から差し追い込みを決めるのは難しい。

2.若い馬が中心

 過去10年の成績を年齢別で見てみると、3歳〜5歳馬の複勝率がそれぞれ25.0%以上あるのに対し、6歳馬は複勝率13.2%、7歳馬は9.5%。若い馬が中心になるレース。

3.馬格ある方が成績は良い

 コース改修後(2012年3月以降)に行われた中京芝1200mの古馬混合戦の成績を、馬体重別で見てみると、400〜419kgは複勝率が4.3%、420〜439kgは14.5%、440〜459kgは16.6%、460〜479kgは18.4%、480〜499kgは19.9%、500〜519kgは21.8%、520〜539kgは12.7%、540kg以上だと28.6%。概ね馬体重の重い方が成績は良い。

 レシステンシアは初めて1200mに挑戦した高松宮記念でクビ差の2着に入るなど、スプリント能力は現役屈指のものを持っている。始動戦なのでメイチではないだろうが、中間の乗り込みは順調で力は出せる状態にありそう。きっちり勝ち切ってGIに向かいたいところだ。

2021/9/8 6:00

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