花火デートで浴衣を着て大失敗。背中から出てきたものにゾクリ

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 今年の夏はコロナ禍で思い出作りができなかったという人も多いはず。だからこそ、「あの頃は……」と過去の思い出が浮かんでくるもの。夏の風物詩といえば、浴衣や花火。彼氏との花火デートに、はりきって浴衣を着ていった女性を襲った災難とは!?

◆浴衣で花火デート。バスに乗り遅れたのが不幸の始まり

「今年は一度も浴衣を着ていないんですよね……」  

 東京都内で人材派遣会社の事務として働いている中西三奈さん(仮名・28歳)は、一昨年の夏を思い出す。三奈さんは、同じ職場の別部署で働いている松本たかしさん(仮名・30歳)と付き合っていた。

「彼とは職場の新入社員の歓迎会で、一緒に幹事になったんです。お店のセッティングや、会費の回収、会計などもスムーズにこなしていて、素敵だなと思ったんです。歓迎会の帰りで一緒になった時に、『今度、一緒に飲みに行きましょう』と誘ったことがきっかけですね」

 普段のデートは、松本さんがひとり暮らしする家で過ごすことが多かったという。

◆彼のために気合を入れた

「私が実家暮らしだったので、彼の家で過ごすおうちデートが定番でした。夏を迎えた頃に、私の家から遊園地の花火が見えると言ったら、『じゃあ、その遊園地まで花火を見に行こうか』って」

 関東某県に住んでいた三奈さんは、わざわざ都内から1時間以上かけてやってくる彼氏のため、浴衣姿で驚かせようと思ったそうだ。

「以前、友人と隅田川花火大会に行ったことがあるのですが、ひとごみで浴衣もぐちゃぐちゃになり、カゴバッグについていた飾りも取れてなくなって。それ以来、浴衣は着ていなかったのですが、地元の遊園地はそこまで混雑せず、家からも割と近かったので。浴衣を着て、厚底の下駄も履きました」

 メイクやネイルも気合を入れて、デートに向かった三奈さん。しかし、着付けをしてもらった呉服屋が混んでいたため約束の時間に遅れてしまい、遊園地に直行するバスに乗り遅れたそうだ。

「遊園地へはバスが一番早いのですが、本数が少ないんです。タクシーで遊園地まで向かうことにしました」

 ここから運命の歯車が狂い始める。

◆遊園地で花火を見るはずが、タクシーが向かった先は…

 三奈さんと彼氏を乗せたタクシーの運転手は、浴衣姿を見て“花火”と察したようだ。

「駅前から遊園地まで、わざわざタクシーを使って行く人が珍しかったからかもしれません。私が『花火を見に行くんです』と言うと、運転手さんは『僕の地元なんだけどね』と、ここら辺の土地に詳しいという話を始めて。『あんなのわざわざ入場料を払って行かなくても、よく見える場所があるんだよ』って。結局、当初の“遊園地まで”というオーダーは無視されてしまい、別の場所で降ろされてしまったんです」

 運転手としては、気をきかせたつもりだったのだろうが……。
 
◆デートとしては微妙な場所

 そこは、小高い丘の上にある駐車場。遊園地からはだいぶ距離が離れている。遊園地までの道のりがわからなかった三奈さんは、しかたなく、そこから花火見学をすることに。

「地元の住民や子ども達など、タダ見客が何人もいるため、イチャつくことはできませんでした。さらに、低い位置の花火はまったく見えず……。なんだか、気分は消化不良でしたね。結局、タクシーを拾って駅まで戻りました」

◆隠れ家ごはんで良いムードのはずが、背中に異変

 なんとなく気まずい雰囲気になったという花火デートだが、気を取り直して、地元で人気の隠れ家風居酒屋に入ったそうだ。

「駅前はチェーン系の店が多いのですが、ここなら個室でゆっくりできると思ったんです。でも薄暗い小道で店を探しているうちに、浴衣の襟元からちいさな虫が入ってしまったようなんです。なんだか背中がくすぐったくて、食事にも集中できませんでした。

 トイレに行って浴衣を脱いで、なんとか外に出すことができたのですが……カナブンでした。さらに、浴衣をうまく直すことができず、襟元が少しはだけた状態になってしまいました」

 三奈さんにとって、「早く帰りたくなったデート」だったそう。

 そんなアクシデントも、コロナ禍で浴衣や花火が縁遠くなってしまった現在では、少し懐かしくも感じるかもしれない。

<取材・文/池守りぜね>

―[「夏の恋愛」失敗談]―

【池守りぜね】
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。Twitter:@rizeneration

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