「押し付けられない」人生を歩むために必要な一言とは

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―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第271回

◆自分の人生の作り方

 こんにちは、佐々木です。今回は「自分の人生の作り方」について話します。

 私が相談を受けたある方は、自分の仕事に自信を持てずにいました。いつの間にか社内で何でも屋のようなポジションに位置づけられてしまい、「自分はこれが得意です」「自分はこれを専門にしています」と言えるような積み上げができなかったからです。

 仕事を始めた頃は上司に言われた通りに働く期間が続きます。しかし、その相談者はそれが人よりも長く続いてしまいました。その結果、トラブルが起きている案件ばかりに回され、誰でもできるような雑用が増えてきたときに「このままじゃヤバい」と危機感を抱くようになったと言います。

◆自分の希望を自分で把握しているか?

 私がこの相談者にアドバイスしたのは、「とにかく自分の希望を伝えること」でした。というのも、「何か希望はありますか?」と聞かれたときにはっきり答えられないと、「じゃあ特にないなら、この人にはこれをやってもらおう」という形で相手の都合を押し付けられてしまうからです。そうして他人の都合ばかりに応えていると、自分がただの「寄せ集め」のようになってしまいます。

 この話を伝えたところ、相談者は「よくわかります」と納得されていました。自分の希望や「これは避けたいな」という想いがあっても、なんとなく伝えづらかったり、伝えても言葉を曖昧にしてしまったりしていると、簡単に自分が「他人の都合の寄せ集め」になってしまう。これは働いている多くの人が経験する心境だからです。

 こうした「寄せ集め状態」は仕事だけに限りません。私が相談を受けたある別の方は「誰でもいい」「何でもいい」「話を聞いてもらえるだけでありがたい」と考えていました。そうしていたら、「自分がいつも我慢している」と感じるような友人関係ばかりになってしまったといいます。それは「誰でもいい」「何でもいい」と考えて、選り好みをしなさすぎた結果でした。

 このような状況を避けるには、自分の得意不得意や好き嫌いを普段から伝えることが大切です。そのちょっとした選択の積み重ねによって、自分の人生は作られていきます。

 そのためにはまず自分の得意不得意や好き嫌いを自覚することから始めましょう。もしそれが難しければ、自分が続けてきたことや実績を確かめることからでも構いません。とにかく少しでも自分を知って、誰かに聞かれたときに伝えるようにしてみて下さい。

◆長所も短所も受け止める

「誰でもいい」「何でもいい」「話を聞いてもらえるだけでありがたい」と考えていた相談者は「みんないい人たちばかりだ」と感じていたと言います。それが嫌になってつきあう人を選ぶようにしたら、「本当は全然そんなことなかった」と気づいたそうです。これは自分の気持ちに蓋をしていた証拠です。

 そもそも完璧な人間など一人もいません。誰もが長所と短所の両方を持っています。そして、その両方を受け止めていくのが本当の「人づきあい」です。本当は「おかしいな」と感じているのに、「いい人たちばかりだから」と見ないフリをするのは自分にも相手にも嘘をついており、だからこそどんどん苦しくなっていきます。

 もちろん、あまりに選り好みしすぎると、それはそれで人と交わるのは難しくなります。だからといってずっと自分を出さずにいたら、どんどん肩身が狭くなってしまいます。仕事選びや人間関係で大切なのは、両極端の中間でバランスを取ることなのです。

「自分は言いたいことがあっても言ってこなかった」「今まであまりにも何でも受け入れすぎていた」という話に身に覚えがあるならば、ぜひ参考にしてみて下さい。自分に自信を持てるようになるはずです。

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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