河村市長の謝罪文の“筆跡”を分析!読めないほど崩れた字が表すのは

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 東京オリンピック・ソフトボール日本代表の後藤希友選手の金メダルをかじり、3週間余り経った今も物議を醸している、名古屋市長の河村たかし氏が、8月23日に、市職員に手書きの謝罪文を出しました。

 この謝罪文が発表された瞬間、筆跡アナリストの筆者としては「なんと個性的な筆跡だろう!」と思わず凝視。そもそも、選手が汗を流して必死で獲得した大事な金メダルを、しかもコロナ禍で感染リスクもあるなか、他人が勝手に噛むという行為自体、どうしても理解しがたいと感じていたところ。

 これは筆跡から河村市長の心理や性格が何か見えてくるに違いない! ということで、じっくり分析してみることにしました。

◆罫線を無視して、ふわふわした字の並び

 まず気になったのは、文を書く位置。この謝罪文はレポート用紙のような罫線が引かれた紙に書かれているのですが、ほぼ罫線を無視して自由に規則性なく書かれています。

 線に沿ってまっすぐ書くことなく、さらに2~3行に1文字の幅。その字によって大きさや場所がずれています。さらに、縦の並びも文と文の間が1行空けているときと2行空けているときがあり、規則性がありません。

 罫線や枠線があるところに大きくはみ出すなど、その線が見えていないようなフリーダムな書き方をする人は、やはり普段からルールや常識などを気にしない自由人。自分のやり方に迷いがないので、周囲が違和感を投げかけても特に疑問に思わないところがあります。

 特に「名古屋市長 河村たかし」の署名部分が、罫線に沿わずふわふわしている印象。最も自分を表す肩書きや名前をこれだけ自由に書く様子は、良い言い方をすると「ざっくばらんでライトな性格」、悪い言い方をすると「ちゃらんぽらんで無思慮なタイプ」と感じざるを得ません……。

◆個性的な崩し字は独特な感性を持つワンマンリーダー

 この手書きの文を見て、途中「なんて書いてあるのだろう?」と首をひねった人も少なくないのではないでしょうか? 特に「名古屋」の「屋」や「職員」「電話」「手紙」の字は、学校で習った字の形ではないので、読みにくいですよね。

 どちらかというと、草書的な崩した字というよりも、河村市長が独自で作りだした字という印象。自分が書きやすい字に崩しているようです。

 このように、のびのびと自己流の崩し字を使う「超越字型」の人は、ワンマンなリーダータイプ。能力があり優秀ではあるものの、周りと協力せず一人でグイグイ突き進んでいきがちです。

◆左払いが長い人は、才能や華やかさを持つタイプ

 しかも、「名」や「度」、「金」などを見ると、目立つ才能や華やかさを持っている人のクセである、左払いを大変長く書く傾向が。

 さすが2009年の初当選以来、5回の当選を獲得してきた人物だけあり、筆跡的にもリーダーとして周囲から担がれるタイプのようです。

 とはいえ、「超越字型」は、個性的な字を使うだけに、独特な感覚や感情を持ちがち。周囲が理解できないような驚くほどの秘策や大胆なアイデアを思いつける分、ときに行き過ぎた行為になってしまう場合があります。

 今回の金メダルを噛む行為も、河村市長が持つ独特な感性によるアイディアのはず。本人は良かれと思った行動だったと思われますが、それが一般の常識とはかなり逸脱していたとは気づかなかったのでしょう。ここにも、前述した無思慮な部分が出てしまったのかもしれません……。

◆謝罪文なのに誤字を訂正せず……誠意が伝わらない部分が

 字のクセとは違う観点ではありますが、この謝罪文でかなり気になったのが、下から3行目の「ございます」の部分。「ご」の字が太く、線が重なっているように見えます。恐らく、書き損じをした、もしくは書き損じかけて、上から補正したという感じでしょうか。

 謝罪文という慎みを表すべき書類で、書き損じと思しき部分が見えるのは、かなり誠意を損なう行為。本当に職員に対して「謝りたい」と考えているならば、書き損じたと思った時点で、書き直すものです。

 さらに言えば、そもそも謝罪文をレポート用紙に書くのも少々気になりますし、崩し字を乱用するところも「早く書き終えたい」という気持ちがダダモレ。また自分の起こした事態に「金メダル事件」と安易な名称をつけてしまうところも引っかかりますし、とにかくあちこちに誠意を感じにくい印象が漂っています。

 筆跡心理学は、「美文字だから性格がいい」とか「字が汚いから心が汚い」という考え方ではなく、字のクセから見られる性格傾向を読み取る統計学。とはいえ、雑に書かれた気持ちのこもっていない字は、筆跡分析以下の話。やはり河村市長の謝罪文は、本当に悪いと思っているように感じない、と思われてしまっても仕方がないかもしれません。

◆河村市政はかなり厳しい状況……

 河村市長の謝罪文の筆跡から、市長の常識に縛られない考え方が、悪い方向に出て不可解な行動となってしまったのだろうと推測します。とはいえ、そのワンマンさや自由人さから謝罪の意味が理解できないのか、謝罪文を書く姿勢や人としての誠実さに欠けているように感じます。

 ついに名古屋のお膝元で後藤選手が所属するトヨタ自動車からも「あるまじき行為」と痛烈に批判され、河村市長の政治生命はかなり厳しい状況。今まさに正念場と言えるタイミングといえそうです……。

<文/筆跡アナリスト 関由佳>

【関由佳】
筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。Twitter/ブログ

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