石岡瑛子の貴重な回顧展、展示アーカイブが3月までオンライン公開

映画『ドラキュラ』でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞し、『落下の王国』や『白雪姫と鏡の女王』、オペラ、MV、2008年北京オリンピック開会式の衣装デザインなどを手掛けてきたアートディレクター・石岡瑛子の世界初の回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」。その貴重な展示アーカイブが、オンライン上で2022年3月31日までの期間限定で公開されることになった。

「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展は、東京都現代美術館で2020年11月から2021年2月まで開催され、世代を超えて大きな反響を呼んだ回顧展。「Timeless:時代をデザインする」「Fearless:出会いをデザインする」「Borderless:未知をデザインする」という3つのカテゴリーで構成され、時代を画した初期の広告キャンペーンから、映画、オペラ、演劇、オリンピックのプロジェクト、ハリウッド・アカデミーをはじめ世界各国のアーカイブから集められた映画・舞台衣装の展示が行われた。

だが、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言下で開催された同展は、国際的に活躍した石岡瑛子の世界初の回顧展でありながら、限られた観客しか見届けることが叶わなかった。巡回も予定されていないため、今回、ハイクオリティの360度VRコンテンツと、ハイライト映像で蘇ることに。

360度VRの中では、下記2つの動画アーカイブに触れることもできる。

・DOMMUNEアーカイブ

「東京都現代美術館 Presents 『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』開催記念5時間番組『Encyclopedia of EIKO ISHIOKA』」(制作・編集 DOMMUNE)

【出演】コムアイ、マキシーン・ヴァンクリフ(ファッション・ディレクター)、荒川弘之(写真家)、松下徹(SIDECORE)、桜井久美(衣装デザイナー、アトリエHINODE)、ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)、hossy(ドラァグクイーン)、河尻亨一(編集者、作家)、永井裕明(アートディレクター)、松本弦人(アートディレクター、グラフィックデザイナー)、宇川直宏(DOMMUNE、"現在美術家")、藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)

・VABF関連イベント「石岡瑛子を語りつくす」トークセッション

【出演】河尻亨一(元・広告批評編集長)、藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)

「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展示アーカイブは2022年3月31日までオンライン上で公開。

(text:cinemacafe.net)

2021/8/25 17:30

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