サレルニターナ、セリエA参戦が正式に承認…半年以内のオーナー変更は必須とFIGC会長

 サレルニターナは2021-22シーズンのセリエAへの参戦が正式に認められた。7日、クラブ公式サイトが発表した。

 サレルニターナは20-21シーズンのセリエBで2位に終わり、1998-99シーズン以来、23シーズンぶり3度目となるセリエA昇格の権利をつかんだ。しかし、同クラブの所有権をラツィオのクラウディオ・ロティート会長とその親族が保有していることがルールに抵触したため、昇格取り消しの可能性が取り沙汰されていた。

 ロティート氏は4親等内の親族以外にサレルニターナを売却する必要性に迫られ、複数の個人も買収に関心を示していたが、設定されていた期限内に取引はまとまらず。サレルニターナは25日、将来的に売却することを目的として、オーナーの持ち株を信託に譲渡することを発表していた。しかし、信託が第3者としての独立性を満たしていないとして、この手続きはイタリアサッカー連盟(FIGC)に却下されていた。

 同クラブは3日、信託の修正案をFIGCに提出。FIGCの連邦評議会は、調査会社の「財務予測に信頼性と一貫性があると考えられる」との評価を考慮して信託を受け入れ、理事会の賛成多数でサレルニターナの昇格が認められた。

 ただ、イタリアメディア『スカイスポーツ』によると、サレルニターナにはこの先も試練が待ち受けているようだ。FIGCのガブリエレ・グラヴィナ会長は評議会の終了後、「我々は信託の提案に従うが、すべてが独立性と経営者の影響力の原則に違反しないように、非常に注意深く、警戒する。期限があり、6カ月以内にサレルニターナは管財人を通じて所有権を変更しなければならない。これが実現しなければ、サレルニターナはセリエAから除外される」と警告している。

2021/7/8 18:16

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