多くの芸人が参入しているＹｏｕＴｕｂｅ。多くの芸人がトークや企画で再生回数を伸ばしてチャンネル登録者数を増やそうと必死の中、お笑いコンビバッドボーイズの佐田正樹（４２）が、６月２８日に投稿した動画が、異例の注目のされ方をしているという。

　佐田は、ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル『ＳＡＴＡｂｕｉｌｄｅｒ‘ｓ』を昨年２月に開設し、以来、趣味のバイクや車などをメインとした動画づくりをしているが、その注目された動画のタイトルとは『不正改造車に乗るキミへ』という変わったものだった。

「以前、佐田は動画で愛用の絶版バイク『ヤマハ・ＸＪ４００』の“片方ミラー”を紹介していました。ところが、本人は知らなかったんですが、実はこれが違法だった。吉本興業や警察署に問い合わせた視聴者がいたらしく、警察から“法律が変わり、旧車でも片方ミラーが不正である”と指導を受けたといいます。“ですので早急にミラーはつけました”と、佐田は今回の動画ですぐに改善したことを告知したんです」（専門誌記者）

　また、車体に６連ラッパを取り付けた件についても「付けてる分には不正ではない」「不正になるのは、私有地以外の公道で鳴らした場合」としたうえで、「『不正改造を手伝うバイク屋もどうなのか？』というご意見をいただきましたが、公道では鳴らさないという約束のもと、取り付けを手伝っていただきました」と、あらためて視聴者に説明した。

「“仲間と試行錯誤して作り上げた動画を削除して全部なかったことにするというのが僕にはできませんでした”と該当動画は“削除”ではなく“非公開”という処理にしたことも明かし、“たくさんの大人が時間を割いてくれて、最善を尽くそうとしてくれました”と、感謝の念も伝えていたんです」（前同）

■誠実な姿勢が評価

　過失とはいえ、ルール違反をしてしまった佐田だったが、この謝罪動画は３０日の時点で低評価８４０に対して高評価は実に４．２万を記録。＜間違ってた事あったかもしれないけど、すぐ認めてちゃんとするのがほんとに素晴らしい＞＜失敗を受け止めて責任が取れる作田さんのような大人、憧れます。＞＜失敗しながら気づいて直して学ぶのが人間だと思います。総長はきちんと対応してるし何より男らしいです。＞と、誠実な対応を評価する声で、コメント欄は賑わっている。

「ＹｏｕＴｕｂｅを始めた理由を“自分が楽しいと思ったことを楽しいと思ってくれる人の輪を広げたかったから”としつつも、“お金のためじゃない”ではなく、“お金は２番です”としているのも、かえって正直で好感が持てるという指摘もありました」（前出の専門誌記者）

　テレビでは現在レギュラー番組がない佐田だが、実はＹｏｕＴｕｂｅ界隈では非常に知名度が高い。元暴走族ならではの「総長系ＹｏｕＴｕｂｅｒ」として、ヤンチャな男心をくすぐるバイクなどの動画は再生回数１００万超えの動画は珍しくない。

「ＹｏｕＴｕｂｅとそこから派生した仕事で、なんと月に１０００万円以上稼いでいるといいいます。男のロマンとして人気の高いジャンルで、何より“好きなことを全力で楽しんでいる”という感じが、ＹｏｕＴｕｂｅという媒体と合致していますからね。

　今回の件も、炎上することなく穏便に済み、むしろ本人の“失敗系ＹｏｕＴｕｂｅｒ は、今、この時をもって、死にました！これからは成長系ＹｏｕＴｕｂｅｒ佐田の誕生じゃ！押忍！”の言葉通り、どんどん成長していくのではないでしょうか」（前同）

■同じ「好きなこと」ではあるが…

　佐田がこうして盛り上がりを見せている一方で、同じく芸人ＹｏｕＴｕｂｅｒとして知られる雨上がり決死隊の宮迫博之（５１）のＹｏｕＴｕｂｅチャンネル『宮迫ですッ！』は、いささか不調だという。

「ふつうの動画は、平常運転で極端に数字を落としているわけではありません。しかし、宮迫が飲食業界を盛り上げるべく開催した“テレビ級”の豪華企画『有頂天レストラン』が、意外と数字が取れていない。現状、本編は５月２３日投稿と６月２６日投稿の２回ですが、３０日現在、初回は７７万、２回目は１６万６０００回再生です。ふつうの動画ならいい成績なんですが、『有頂天レストラン』はかなりお金がかかってますからね」（女性誌記者）

　動画内で宮迫は「数千万円に及ぶ」と報じられていたＹｏｕＴｕｂｅ動画『Ｗｉｎ　Ｗｉｎ　Ｗｉｉｎ』を引き合いに出して「比じゃない金額」「今のテレビでは考えられない豪華なセット」としていただけに、数字の伸び悩みぶりは痛手だろう。

「宮迫もある意味“好きなこと”をしたかった。宮迫は地上波テレビへの復帰を目指して活動中だし、バラエティ番組黄金期の世代ですからね。しかし、視聴者は、そもそもテレビと違う企画やタレントの素を楽しみたくてＹｏｕＴｕｂｅを見ている。豪華なバラエティ番組をＹｏｕＴｕｂｅで作っても、“テレビでいいや”となってしまうのではないでしょうか」（前同）

　失敗を糧にした佐田と、伸び悩む宮迫。両者の明暗はこれからより色濃くなっていくのだろうかーー？