OA枠の遠藤航、A代表との“完成度の違い”を実感「上回られた感覚はあった」

 オーバーエイジ(OA)枠でU-24日本代表の活動に参加するMF遠藤航が、3日に行われたチャリティマッチの日本代表戦を振り返った。

 3日に開催予定だった『キリンチャレンジカップ 2021』日本代表vsジャマイカ代表が中止になったことを受け、急きょ開催された“兄弟対決”。U-24日本代表は2分にセットプレーからA代表に先制を許すと、さらに2失点を喫して3点を追う展開となる。五輪世代は終盤反撃を見せたが、結局は1点も返せずに0-3で敗れた。

 78分から板倉滉との交代で出場した遠藤は、「A代表もしっかり前からプレスをかけてきた。(U-24は)なかなかボランチをうまく使えていない印象が前半あって、長いボールが多くなっていた。もうちょっと前の選手との関係性をよくできれば、と感じていました。僕が入った時はメンバーが変わっていたが、点を取りに行くしかなかったので、(自分が出たのは)15分くらいだが、どれだけチャンスが作れるかを考えていました」と試合を振り返った。

 短いプレー時間の中でも存在感を発揮した遠藤は、「まだ守備のプレッシャーや攻撃の立ち位置のオーガナイズはやらないといけないです。ただA代表と試合ができたことはいいレッスンになりました。僕自身はA代表とやることは変わらないので、シンプルにやるだけ。雰囲気などをピッチに落とし込むことは自分の仕事なので、メンタル面など積極的にコミュニケーションを取っていきたいです」とチームとの関係性に言及。また、関係性の向上については次のようにも語った。

「普段の練習で多くコミュニケーションは取れていませんが、今日試合ができたことはポジティブ。ロッカーで細かいことを話したりできます。特長がそれぞれある中、僕はボランチやセンターバックやサイドバックとの関係性はよくなっていくと思います」

 A代表と対峙して感じたことに“完成度の違い”を挙げた遠藤航。「A代表の選手たちのいつプレスに行くかやインテンシティーの高さなどは『さすが』というか、上回られた感覚はありました。ただU-24もいいところはあった。僕は違和感がありましたけど、(A代表は)手を抜かずにやってくれているなと思いました」と振り返った。

 チームとしての修正点を問われた遠藤航は、「ボランチ2人は距離感がよくなかったと思います。1人が(CBの間に)落ちて、もう1人が高い位置を取ろうとしていた。その意識はよかったが、2人が並ぶことをしてもよかったのかなと。落ちた1人が(鎌田)大地に捕まっていることが多かった。僕と(田中)碧と(堂安)律がトップ下に入った時は距離感よく、トライアングルを作れた。(中山)雄太と(板倉)滉もできると思う。ちょっとした立ち位置の問題だと思います」と回答。最後に、今後チームに言っていきたいことについては次のように答えた。

「守備でのアグレッシブさです。前からもう少し押し込みたいイメージがあった。0-3になってからは行ったが、0-1でも行ってよかったと思うし、スイッチをいくつ作れるかが課題です。あとはボランチでの動かし方です。僕がボランチなので、どうしてもそこを見てしまうが、今日出た4人(中山、板倉、遠藤、田中)はもっと意識してやっていけると思います」

2021/6/3 22:43

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