真の愛妻家のラブラブ生活に仰天「毎日一緒にお風呂に入る」|辛酸なめ子

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【いまどきの男を知る会 ファイルNo.29 愛妻家男子の本音】

 マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や、映画評論家・有村昆氏など、愛妻家だと思われていた男性が実は違った、というショックな話題が相次ぎ、もう何を信じて良いかわからない乱れた世の中です。

 真の愛妻家は実在しているのでしょうか……。そんな時に頭をよぎったのが、以前オカルト番組でご一緒したことがある怪奇ユニット「都市ボーイズ」の早瀬康広氏。「稲川淳二の怪談グランプリ」「オカルトスター」などで優勝している、業界で注目の方です。呪物を数多くコレクションしたり、怪談の仕事をしたり、普通なら霊障をかぶってしまうところですが、とくにダメージが少なそうなのは夫婦愛の結界エネルギーに守られているからかもしれません。収録の合間やメールインタビューにてお話を伺いました。

◆毎日一緒にお風呂に入ってる

 まず、収録現場の楽屋で聞いて印象的だった愛妻家エピソードは……

お風呂は結婚してから1人で入ったことがない。髪の毛は奥さんが乾かしてくれる。奥さんが留守になると、ふだん家のことをやってもらいすぎているので、スイッチがどこにあるかすらわからない。家の中は真っ暗なまま奥さんの帰宅を待つ。電子レンジも冷蔵庫も自分で数年開けていない。

・奥さんが早瀬さんのことを子どもみたいに愛し、かわいがることで母乳が出てきた。体型が女性から母親っぽくなってきた。お医者さんに「お子さんはいますか? 犬か猫を飼ってますか?」と言われたほどの変化。

付き合って11年、結婚して5年以上経ってもいまだに手を繋ぐとドキドキする。布団に入って来られるとドキドキする

・歯医者に奥さんと一緒に行って、すりガラスの下に透けている奥さんの脚をずっと見ている。奥さんの写真を切り抜いて持っている

 と、ガチな愛妻家でいらっしゃいます。奥さんはかなりかわいい方なのでは?と推察したのですが「いまだにどこが好きかわかっていない」とのことで、感情のレベルではなく魂で惹かれているのかもしれません。

◆「浮気したら手足を切る」と言われた

 ちなみにご一緒した現場では、早瀬さんと女性出演者がアクリル板ごしにオカルトトークをする企画があったのですが、早瀬さんは、浮気にならないかしきりに気にしていました。話し合って、あとで奥さんに高めのパジャマを買うということにしたそうです。「浮気したらどうするの?」と奥さんに確認したら「手足を切る」と言われたそうなので、高めのパジャマですんで良かったかもしれません。

「奥さんには、地元の友達の仲間からも抜けてもらった。僕も地元の友達が一人もいない。共依存、洗脳だと思います」と冷静に分析する早瀬さん。ヘンリー王子とメーガンさんのような隔絶された2人の世界を築いているようです。

◆会った瞬間に結婚すると確信、ストーカー化する

 そんな早瀬さんが奥さんになる方と出会ったのは岡山県から上京してスーパーでバイトしていた20歳の時のこと。初恋だったそうです。

会った瞬間、これは結婚するな、と、ビビビときました。その日から結婚資金をため始めました

 しかし当初は彼女に告白してもフラれてしまい、軽いストーカーと化した早瀬さん。それまでストーカー行為をしたことがなかったそうですが、奥さんの家を中心にコンパスで同心円を描き、近所での偶然の出会いで運命感を演出していったそうです。

「あとで、テレンス・リー氏に米軍のやり方と一緒だとホメられました」

 ストーカー認定されてから、どうやって奥さんを振り向かせたのでしょう?

「振り向かせたという気持ちは無いです。運命の相手をフるなんて、この娘さんは間違った選択をしている。僕が正してあげないと。といった感情でした。なのでフラれてもいずれ結婚出来ると思い、焦りもあまりありませんでした」

◆霊能者に前世は親子だったと言われた

 その強い一念が通じたのか2人は結ばれました、30代になった今も愛にあふれた夫婦生活を送っている早瀬さん。2人の関係は過去生からの運命だったという説も……。

「霊能者いわく、僕の前世たちは全て子供の頃に亡くなっており、その時の母は全て奥さんだったそうなのです。来世は必ず育てあげるからね。と約束するも、守れずという事が続き、結果今世の奥さんの背中には育ててもらおうと僕の前世たちが憑いているそうです。」

 それが、「奥さんが早瀬さんをかわいがるあまり女性から母親の体に変化した」という伏線につながるんですね。嵐の名曲「Monster」級の感動の輪廻ストーリーです。今世で添い遂げたら、背中の前世の子どもたちは成仏するのでしょうか。

◆本物と偽物の愛妻家の違い

 夫婦愛の強さが十分実感できたところで、メールで質問してみました。最近、偽の愛妻家のニュースが報じられましたが、本物と偽物の愛妻家の違いはどこにあるのでしょ?? と伺うと……

「そもそも愛妻家という言葉に以前から疑問がありました。妻は愛して当たり前の事なのでいちいち言葉にして表す意味があるのかと。愛妻家と言われてヘラヘラしたり、僕は奥さんにこのような事をしてあげているんですよ!と声高に発する人たちとは同じにして欲しくないです。極論ですが、もし愛妻家という言葉があったとしても、それが分かるのは仲良しのまま死ぬ時ではないかな?と。ある瞬間だけ切り取って愛妻家などとは僕には言えないです」と、真摯なお答えが。

「愛妻家男子」なんて軽々しくカテゴリーに入れて失礼いたしました。おっしゃる通り、死ぬ時に走馬灯とともに自分の愛妻家度がジャッジされるのかもしれません。

◆ほほ肉を食べる約束をしている

 ちなみに早瀬さん夫妻は、死が2人を分かつことがあったら、どちらかの意識をデータ化してアップロードし、ロボットの形で永遠に一緒にいることを計画しているそうです。また、どちらか先に死んだら、ほほ肉を食べる約束をしているとか。ほほ肉はどうやって召し上がる予定なのでしょう?

串ですかね。塩で頂きます」と、淡々と答えた早瀬さん。先に死んだ方が生きている方のほほ肉を食べる、ゾンビパターンもありかもしれません。これから、愛妻家を自称する人がいたら「配偶者のほほ肉を食べられますか?」と問いたいです。食べたいくらいの愛情を、老後も持ち続けてこそ本物です。他人がひくほどの夫婦愛を見せることで、ますます近寄りがたくなって、浮気の心配がなくなり、2人の世界は永遠に守られることでしょう……。

<文・イラスト/辛酸なめ子>

【辛酸なめ子】
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著者は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。

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