コロナ禍の都内小・中学校で新たな取り組み…アプリで学ぶ「防災授業」とは?

手島千尋アナウンサーがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。5月8日(土)の放送では、コロナ禍で変化する小学校・中学校の「防災授業」についてお届けしました。

※写真はイメージです

新型コロナウイルスの収束が見通せないなか、地域や学校でおこなわれてきた大人数での避難訓練ができない状況が続いています。訓練は難しくても、子どもたちに災害に対応できる知識はしっかり身につけてほしいですよね。

こうしたなか、都内の小・中学校では、新たな取り組みが始まっています。それが、学習用のタブレット端末を使って学ぶ“防災授業”です。

この授業で使う教材は、東京消防庁の公式アプリです。公式アプリと聞いただけだとよくわかりませんよね?

このアプリをインストールすると、登録した自宅や学校近くの大雨、強風の気象情報や地震、火山の情報を知ることができます。また、地震や火山の情報がわかるほか、地震が発生したときの避難方法や自分の身の守り方についても知ることができます。

このアプリを活用した学習のなかでは、クイズを通して防災の知識も深められるんです。消防庁が公開している、リモート防災学習の教材「おうちや学校で防災を学ぼう!火災編」では、小学校の学年別に分けて、防災について画像や文字で解説したあとに、クイズを通してさらに学ぶことができます。

ここであなたにクイズです。ちょっと考えてみてくださいね。

問題です。「住宅用火災警報器の説明について 正しいのはどっち?」

A. 自動で火を消してくれる

B. 警報音や音声で火災を知らせてくれる。

答えは、Bです。住宅用火災警報器とは、煙や熱を感知して、警報音や音声火災を知らせてくれる機械です。大切な人の命を住宅火災から守るため、おうちにつけなければいけない決まりがあります。クイズの後に、こうした解説が出てきます。このほかにも、地震編、住宅防火編、日常生活事故編など、さまざまな防災について学ぶことができるようになっています。

さらに、119番通報のかけ方や消火器の使い方、実際の防災訓練で体験する内容なども、東京消防庁の職員がストーリー仕立ての動画でわかりやすく説明してくれています。

この動画や、先ほど紹介した、リモート防災学習の教材「おうちや学校で防災を学ぼう!」は、消防庁の公式サイトにも載っています。ぜひダウンロードして家族で一緒に学んでみることもおすすめです。大人でも楽しく学ぶことができます。

そして、外出できない今だからこそ、家族、そしてママ友・パパ友たちと防災について学ぶ機会を作ることは“大切なんじゃないかな?”と思うんですよね。

東京都では、「パパママ東京ぼうさい出前教室」の参加者を募集中です。募集対象は、0歳~小学生のお子さんの保護者10人以上。災害から、子どもを守るための防災知識や備えについて、子どもたちと一緒に学ぶことができます。費用は無料(※申し込み締め切り:5月31日(月)まで)。今年は、オンラインでの参加も可能となっていますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

<番組概要>

番組名:防災FRONT LINE

放送日時:毎週土曜 8:25~8:30

パーソナリティ:手島千尋

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

2021/5/26 19:40

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