テレビ出演が皆無でも月収50万円も当たり前! 吉本芸人の「意外ともらっている」ギャラ事情

 コロナ禍で大打撃を受けているエンタメ業界。劇場での活動がメインとなっている芸人たちにとっても、厳しい状況が続いている。

 5月5日放送の『1周回って知らない話&今夜くらべてみました合体スペシャル』(日本テレビ系)では、吉本興業所属のお笑いコンビ「フルーツポンチ」の亘健太郎に密着。コロナ禍で劇場出番が激減し、1年ほど前から建築会社でのアルバイトを始めたという様子が取り上げられた。

 コロナ前は、お笑いだけで月50万~60万円の収入があった亘だが、最近は月10万円もいかなくなったという。

「番組では、バイトをしなければならなくなった亘の今にスポットを当てていますが、注目すべきは、元々月50万円以上の収入があったことです。

 相方の村上健志はテレビ出演も多いので、それなりにもらっていてもおかしくない。でも亘はメディア露出が皆無の状態で月50万円の収入があったわけです。自前の劇場もあって、営業なども多い吉本ならではの給料でしょうね。ほかの事務所ならありえない。吉本はギャラが少ないなんて言われていますが、実際にはまったくの逆。メディアに出なくても、ある程度の収入を確保できるお笑い事務所は吉本だけでしょう」(芸能事務所関係者)

 一方で、テレビ出演が多くても、収入が安定しない吉本芸人もいるという。5月8日に関西テレビで放送された『おかべろ』(フジテレビでは9日深夜放送)では、ブラックマヨネーズの吉田敬が若手時代のギャラ事情を明かしていた。

 当時、関西ローカルの番組に多数出演していたブラマヨ。ほぼ毎日休みなく働いていたが、月収は25万円程度だったという。吉田は、関西ローカルのテレビ番組に毎日のように出ていてもこの程度の月収にしかならないと感じ、東京行きを意識することになった。

「吉本の若手芸人はテレビギャラが安いんです。それが関西ローカルの番組となったら、東京よりもさらに安い。ある程度人気が定着すれば一気に単価も上がりますが、それまではキツイでしょうね」(テレビ局関係者)

 ギャラが安いというイメージが強い吉本だが、それはあくまでケースバイケースといえそうだ。

「劇場をメインに活動している中堅以上の芸人は、世間が思っている以上に収入があります。テレビに出ているから収入が多いというわけではないのが吉本。芸人たちが、テレビでよく吉本のギャラの安さに文句を言っていますが、正直あまりあてにならないですね。特に賞レースで結果を出したり、一度ブレイクした経験があったりする芸人は、メディア出演が少なくても、ギャラのいい“おいしい仕事”が回ってきやすい傾向もあります」(前出・芸能事務所関係者)

 いかに面白い話をするから芸人の仕事。吉本芸人たちの“ギャラが安い”という言葉は、鵜呑みにしてはいけないのだ。

2021/5/13 12:00

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