吉田麻也が五輪の有観客開催を訴える「誰のため、何のための大会なんだろうって」

拡大画像を見る

 U-24日本代表にオーバーエイジとして参加しているDF吉田麻也が、17日に行われたキリンチャレンジカップ2021のU-24スペイン代表戦を振り返った。

 金メダル候補のスペインを相手に守勢が続いた日本は、前半終了間際に少ないチャンスを堂安律がモノにして先制。後半大きくメンバーを入れ替えてからも耐える展開が続いたが、78分に崩されて追いつかれ、東京オリンピック前最後の強化試合は1-1の引き分けに終わった。

 前半の45分間に出場した吉田は、「前半はいい時間、苦しい時間あったけど、総じて相手のストロングを消しながらうまく守れました。後半も含めてどういう改善点があるかを理解できたので、そこをこれからの時間で詰めていかなきゃいけません」と試合を振り返った。

 また吉田は「後半残り20分くらいは、かなりしんどいなと思いました。6バック気味になってしまっていたので、割り切ってブロックを作るやり方もアリだったと終わった後に話もしました。リアクションだけだとかなり厳しくなると思いました」と、強豪国と対戦した実感を口に。「そこはこれから成長できる可能性かなとポジティブに捉えています。1-1で苦しい時間で終えたのは、悲観していないです」と、経験を前向きに捉えた。

 続けて吉田は、金メダルへの手応えにも言及。「半々ですね。手応えはありつつも、『こんなもんじゃない』と現実的に、客観的に見ている自分もいます。ロンドン五輪のときもテストマッチでは勝ってますし、一喜一憂せずに。次(スペインと)やるときはもっと質の高いプレーを求められると思うし、楽しみです」と意気込みを示した。

 さらに吉田は、東京五輪の無観客開催について持論を展開し、有観客での開催を呼びかけた。同選手はソーシャルワーカーの人々への感謝を述べつつも、一人のアスリートとして自国開催の五輪にかける思いを赤裸々に語っている。

「今そういう(アスリートが無観客の問題について話すのは難しい)状況じゃないですか、実際。(賛成反対)どっちのコメントをしても叩かれる状況というのは個人的には間違っていると思うし、五輪をやるのに国民の税金がたくさん使われているのに国民が見に行けないというのは、じゃあ一体誰のため、何のための五輪なのかっていう疑問はもちろんあります。アスリートは当たり前ですけど、ファンの前でプレーしたいです」

「今日もそうですけど、残り10分で苦しいときにファンの方たちは確実に僕らの助けになるし、僕らはトップ・トップじゃないからその助けを必要としています。僕たちが子供たちにできることは、ただ家に閉じ込めて、事が過ぎるのを待つだけじゃないと思います。時差がなくてオンタイムで試合を見れるというのは、僕が2002年の(日韓)W杯のときにそうだったように、やっぱりものすごい感動と衝撃を受けるし、そのためにこそ五輪を招致したんじゃないかと思っています」

「ソーシャルワーカーの方々が毎日命かけて戦ってくれていることは重々理解しているし、五輪がやれるということに感謝しなきゃいけない立場にあるのは理解しています。けど、忘れないでほしいのは、選手たちもサッカーに限らず毎日命かけて人生かけて戦っているからこそ、ここに立てている選手たちばかりです。人生かけている選手ばかりだし、この五輪にかけている選手は山ほどいると思います。だからそのためにも、なんとかもう一度考えてほしいなと」

「それは僕らの家族だってそうですよね。じいちゃんばあちゃんだって自分の孫が五輪に出る姿をリスク背負ってでも見たいっていう人もいるだろうし、家族もいろんなものを犠牲にして我慢してサポートしてくれているし、選手だけじゃなくて家族も戦っている一員。なので、その人達が見れない大会って、誰のため、何のための大会なんだろうってやっぱりクエスチョンがあります。本当に真剣に、もう一度検討していただきたいと心から願っています」

関連リンク

  • 7/17 23:49
  • サッカーキング

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます