プレミアリーグ第29節が15日に行われ、サウサンプトンとウルヴァーハンプトン（ウルブス）が対戦した。

　2年ぶりにプレミアリーグに戻ってきた今季、サウサンプトンは前節終了時点で2勝3分23敗と低迷を続け、勝ち点「9」の獲得にとどまり現在最下位に沈んでいる。昨年12月にはラッセル・マーティン前監督と袂を分ち、新たにイヴァン・ユリッチ監督を迎え入れたものの、同監督体制下でもプレミアリーグ11試合で1勝10敗と大苦戦。現在は4連敗中で、今節は2－1で勝利した第24節イプスウィッチ戦以来の白星を目指す。

　今節、本拠地『セント・メリーズ・スタジアム』に迎えるのは、6勝5分17敗の勝ち点「23」で17位に沈むウルブス。サウサンプトンとしては、“奇跡の残留”を成し遂げる上で是が非でも勝利が欲しいゲームに向けて、菅原由勢は2試合ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた。

　試合の均衡は19分に破れる。ウルブスは敵陣へサウサンプトンの11名を閉じ込めたなか、ブロックの外で反撃の隙を探ると、右サイドへ広げたところから、ジャン・リクネル・ベルガルドがアーリークロスを供給。中央に飛び込んだヨルゲン・ストランド・ラーセンがヘディングシュートを沈め、ウルブスが先手を取った。

　このままウルブスの1点リードで前半が終了すると、後半立ち上がりの47分には追加点が生まれる。ピッチ中央でクリアボールを拾ったジョアン・ゴメスが前方へ繋ぐと、マーシャル・ムネツィ、ベルガルドを経由し、ボックス手前でボールを受けたストランド・ラーセンが右足を振り抜く。グラウンダーのミドルシュートを突き刺し、ウルブスがリードを広げた。

　追い込まれたサウサンプトンは59分、右サイドから菅原が好機を構築。サウサンプトンは敵陣左サイドでボールを奪うと、ポール・オヌアチュを経由して、タイラー・ディブリングにボールが渡る。ディブリングが相手を引きつけて右へ流すと、駆け上がってきた菅原が右足を振り抜いたが、ニア上を狙ったシュートはGKジョゼ・サに弾き出された。

　このままウルブスが2点をリードして終盤へ突入すると、75分にはサウサンプトンが一矢を報いる。オヌアチュのポストプレーから右サイドでフリーのディブリングにボールが渡ると、ペナルティエリア手前から左足ミドルシュートを狙う。ファーサイドを狙った一撃は左ポストに嫌われたものの、動き直していたオヌアチュがこぼれ球を押し込み、1点を返した。

　しかし、サウサンプトンの反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎え、サウサンプトンはこれでプレミアリーグ5連敗、FAカップも含めた公式戦では6連敗となってしまった。一方のウルブスは、3試合ぶりに白星を手にしている。なお、菅原は69分にキャメロン・アーチャーとの交代でピッチを後にした。

　このあと、欧州各国の主要リーグはインターナショナルマッチウィークに突入。次節、サウサンプトンは4月2日に鎌田大地所属のクリスタル・パレスと、ウルブスは1日にウェストハム、それぞれホームで対戦する。

【スコア】

サウサンプトン　1－2　ウルヴァーハンプトン

【得点者】

0－1　19分　ヨルゲン・ストランド・ラーセン（ウルヴァーハンプトン）

0－2　47分　ヨルゲン・ストランド・ラーセン（ウルヴァーハンプトン）

1－2　75分　ポール・オヌアチュ（サウサンプトン）