2025年は昭和100年にあたる年!この100年で様変わりした恋愛・結婚事情を振り返ってみた
今年2025年は令和7年、なのですが……昭和で換算するとなんと「昭和100年」!! 100年という月日が経つあいだに世の中もすっかり様変わりしました。
恋愛や結婚もそのひとつで、なんと現在では4人に1人がマッチングアプリを使用しているといいます。昭和・平成・令和のあいだに人々の恋愛観&結婚観がどう変化していったのかーーーちょこっとタイムスリップしてみましょうか。
【時代ごとの恋愛傾向とデート】
人気マッチングアプリ・Omiaiでは、昭和評論家・石原壮一郎さんを解説に迎えた「昭和と令和の恋愛事情」を公開しています。
石原さんによると、昭和100年を大きく分けると5つに分類できるそう。というわけで、ここからは5つの時代に主流だった恋愛傾向&デートについて深掘りしていきましょう。
■①戦中から戦後(1926年~40年代):親が決めた相手とお見合い結婚
・国策としての「お見合い」
戦中・戦後にあたるこの時期は、恋愛を通じた結婚というものが存在せず「お見合い→結婚」というかたちが一般的。かの有名な「産めよ増やせよ」というフレーズは当時の厚生省が発表したものであり、国策としてお見合いがおこなわれていました。
・当時のデート
「男女七歳にして席を同じゅうせず(一般に男女は7歳になれば、男女の別を明らかにして、みだりに交際させてはならない)」といわれていた昭和初期。そのため、神社や河原など人目につかない場所でデートを楽しんでいたと考えられているみたい。
■②高度経済成長期(1950年~70年代):お見合いから恋愛結婚へ
・皆婚社会と恋愛羨望
「男性の社会的信用のため」「高度経済成長=専業主婦がいないと生活できない働き方」という理由から、国策ではなく社会制度としてお見合いが必要とされた時代。そのいっぽうで、恋愛は尊いものだと羨望された時代でもあったので、職場結婚や地域交流による恋愛結婚が急増!
・当時のデート
SNSがなかった当時の主流は、友人や先輩からの口コミがデート情報を得るための重要な手段でした。喫茶店・公園・映画館・遊園地・百貨店が人気スポットだったようです。
■③バブル時代(1970年~90年代):恋愛至上主義
・みんなが恋愛を求めていた
バブル景気に沸いていたこともあり、恋愛もより自由で華やかなものに! 遊びの場で発生する「偶然の出会い」をはじめ、合コンやナンパも急増。恋愛をテーマにしたトレンディドラマも人々に大きな影響を与えました。
当時のナンパは恋愛の手段として日常に溶け込んでいたそう。同じ言葉・同じ行為であっても社会的・心理的背景含めて全く異なるものであったようです。
・当時のデート
TVドラマや映画はデートのアイディアの宝庫。おしゃれなナイトスポットやシティホテルなどの最新スポット、海外旅行、ドライブや車で行くスキー旅行などが人気だったようです。若者が自分の車を持つ時代=恋愛発展のツールでもありました。
■④女性自立時代(2000年~2015年頃):結婚観が急速に変化
・ライフスタイルが様変わり
女性の社会進出・自立が飛躍的に進んだこともあり、生活のための婚姻の必要性が薄らいできた時代。「男性に尽くすのが女性の役割」「女性=選ばれる側」という概念もほぼ消滅して夫婦の関係性も大きく変わりました。
そのいっぽうで、実際のライフスタイルが大きく変化しているにもかかわらず、男性の意識変化に時間がかかり男女間の認識に差が出ることも……。
・当時のデート
インターネットでの検索が増加しつつも、引き続きTVや雑誌からの情報も大きな影響力がありました。最新スポットをはじめとする身近な場所に加えて、予算的にお手軽な国内旅行のニーズも増えていたみたい。
■⑤現在(2015年~):恋愛オプション時代
・アプリで恋活・婚活が一般化
マッチングアプリやSNSを通じた出会いが日常化。個人の価値観や趣味に基づいた「ピンポイントのマッチング」が可能となり、多様な出会いの集大成ともいえる新たな恋愛スタイルが広がっています。
・デート
スマホやSNSの普及により情報量や選択肢が爆発的に増えた現代。また、昭和は出かけることが多かったけど、令和のデートは「おうち」が主流なようで、映画も映画館ではなくサブスクで楽しむケースが増えています。
【生まれ変わって恋愛するならどの時代がいい?】
たかが100年、されど100年。この100年というあいだに、これほどまでに恋愛・結婚のかたちが変化していただなんて、なんだか感慨深いものがありますよねぇ。
ちなみに、マッチングアプリ・Omiaiのユーザーに「生まれ変わって恋愛するならどの時代がいいか」と尋ねたところ、30%以上が「今がいい」と回答していたそうです。さて、あなたはどう思う?
参照元:Omiai、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch