西麻布交差点からすぐの、デートにぴったりなフレンチ店『氣分』。フランス人シェフのオリジナル料理は唯一無二!
グルメ界には、そのジャンルに特化したプロが多く存在する。
今回は、グルメジャーナリスト・東龍さんから“最推しの店”『氣分』を教えてもらった。
最推しの店を教えてくれたのは…
グルメジャーナリスト・東龍氏
1976年台湾生まれ。ファインダイニングをはじめ、美食とスイーツ、お酒をこよなく愛し、幅広い話題を独自の切り口で執筆する。プロデュースやコンサルタントとしても活躍するという一面も。
フレンチと和が融合した唯一無二の料理に浸る
カウンターのバックは黒いすだれ、白漆を塗ったカウンターという和をコンテンポラリーに落とし込んだ空間。壁にはNY在住の写真家・杉本博司氏の作品が飾られている
最近行ったフレンチの中で、特に印象が残ったのは、フランス人のユーゴ・ペレ=ガリクスさんの店だ。
彼は銀座『エスキス』の出身だから、その名を知る人も多いはず。日本語が堪能で、京都の『菊乃井本店』でも2年間修業した気鋭の料理人だ。
その経験から、フレンチと和食の良いところを生かした素材へのアプローチや調理法を駆使し、新感覚の美食を提案。
「北海道よりイクラ」は蒸したビーツ、ローゼル、いくらを合わせて味付けしている
この日はフレンチでは良く使われるローゼル(食用ハイビスカス)と、和食でなじみ深いいくらを組み合わせた逸品が登場した。
「淡路島よりスミイカ」。刺身には自家製のコールラビの漬物を包み、茹でて燻製したゲソは大根おろしで和えてオレンジ風味に。すべておまかせコース(¥25,000)の一例
気鋭のシェフが紡ぎ出す料理は、新しい食味をもたらしてくれるものばかりだからとても興味深い。
食ジャンルに捉われることのない、シェフオリジナルの料理なのだ。
西麻布の交差点すぐのビルの中に隠れた店は、スタイリッシュで凛とした空間も良い。
しっぽりと過ごせる白木のカウンター、リラックスできる大きなテーブルをチョイスでき、シーンに合わせて使い分けられる。
デートで訪れれば、プライベート感のある洒脱な空間で未体験の料理の数々に、ふたりの距離もグッと近づくはずだ。
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