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台湾移住、夢を叶えるのに使った費用はトータル300万円!それでも良かったと思える「これだけの理由」とは

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ライター野添ちかこがオトナサローネ読者にインタビューを行い、リアルな女性の人生をお届けする本シリーズ。今回は、離婚して台湾に渡り、日本語教師になったユミさんの体験談をご紹介します。

 

◾️ユミさん

神奈川県出身、現在は台湾・台中に一人暮らしをする52歳。28歳で結婚して平穏な日々を過ごすも45歳で離婚、49歳で台湾へ。大学1年の娘、25歳の息子は日本在住。

 

【私を変える小さなトライ#21】後編

チャンスは今だ! 就職先を探すため、留学コースを申し込んで台湾に渡航

娘が高校を卒業するまでは日本にいようと思っていたんです。でも「このタイミングを逃したら、後悔するな」って。語学留学は6カ月。その期間は働けませんので、貯金は減るばかりです。「この半年の間に、絶対に就職を決めないと!」と崖っぷちの心境でしたね。

 

49歳で、台湾へ渡りました。台湾の語学学校での採用条件は大卒が必須。私は短大卒なのでかなり不利でした。だから、台湾に入国する前に通信制の大学にも編入したんです。今後、就職するときに4大卒の証明書を持っていれば有利だし、通信制なら台湾にいても勉強できます。お金は昔、金利がいいときに親から「積立貯金をしておいた方がいいよ」と言われて郵便局(現在はゆうちょ銀行)に預けていた貯金を思い切って崩しました。

 

台湾での就職活動は、インターネットで日本語学校を調べて連絡しました。近くにあった台北の日本語学校は経営者の感じが悪くて。そのとき住んでいた場所からは遠かったけれど、台中の日本語学校にアポが取れたので面接に行くと、無事、採用が決まりました。

 

就職まで半年くらい時間がありましたので、ビザの関係で一度帰国することに。その頃、付き合い出した新しい彼がいたのですが「日本に行ってみたい」と言われたので、一緒に帰国することにしました。当時49歳。7歳年下の42歳の彼も、言語交換サイトで知り合いました。台湾の人は家族をとても大切にします。私は出国するときに、「台湾に行くことにした」という報告を1週間前に親にしたため、「ギリギリまで大切なことを言わないなんて」と親との関係が険悪になってしまったのですが、それを知った彼からはすごく怒られました。

 

実家には一緒に10日間、滞在しました。久しぶりに帰ってきたと思ったら彼氏を連れてきた私に、子どもたちはドン引きしていましたが、彼は私の両親の誕生日にケーキを買ってお祝いしてくれたり、両親との仲を取りもってくれたりと、心を砕いてくれました。その後、彼とは結婚することなく別れたのですが、今でも友達として良い関係を築いています。

 

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「日本語教師になって台湾に住む」夢を叶えるのに使った費用はトータル300万円

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日本語教師として台中の学校で講義するユミさん

日本語教師としてスタートして、現在、3年目です。初めは緊張したけれど、生徒さんたちが語学を学ぶのに熱心で、楽しそうに勉強してくれるのが励みになります。毎日、準備が大変ですが、とてもやりがいを感じる日々を過ごしています。授業は初級・中級・会話・マンツーマンのクラスなどがあって、マンツーマン以外のクラスは多ければ6〜7人、平均して4人くらいの生徒さんを受け持ちます。13歳から78歳まで生徒さんの年齢もいろいろです。

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一人暮らししていた頃のワンルーム

日本語教師の養成講座と留学費用など日本語教師になるまでに、トータルすると300万円くらいは使いましたね。留学していたときの家賃は6万円。すごく小さなワンルームでしたが、現在はその半分くらいの家賃なのに広さは3倍くらい広いところに住んでいます。そのときと比べると光熱費もずいぶん安いので、留学エージェントにはずいぶんぼったくられたかもしれません(笑)。

 

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「周りの目を気にせず生きよう」。私には台湾が心地よかった

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台南にて。ユミさん

渡航前に「恋愛をもう一度したい」と思っていたわけですが、実際にしてみると高校生のときと同じ感覚で、人間、中身は変わっていないのだなと思いました。でも「恋愛よりも、もっと大切なものがあるな」っていう気づきもありました。

 

最近、若い人でも突然死とか多いでしょう? いつ人生を終えるか分からないから、なるべく悔いが残らないように、思ったことはどんなことでもやったほうがいいと思うんです。「やり残した」と思わないように、周りの目を気にせず、生きようって思っています。

 

私の場合は子どもがいるので「悲しい思いをさせたくない」ということがありますので、今は3カ月に1度、帰国しています。私も成長してそれぞれの考え方を尊重できるようになり、両親との確執もなくなりました。ただ、頻繁に日本に戻っていたので、勤務先から「休みをとりすぎ」と注意されました(笑)。

 

女同士の目線は厳しくて、娘からは「ちゃんと働いてるの?」と言われています。台湾にいるとストレスが少なく、周りの目を気にする必要もなくてリラックスできるので、遊んでいるように見えるみたいです。

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夕市の屋台巡りを楽しむユミさん

台湾はいい意味で個人主義なんです。高齢の女性が全身ピンクのファッションに身を包んでいたり、ミニスカートでオシャレを楽しんでいたり、みんな好きな格好で自分がしたいことをしています。

 

私は日本に帰ると「演じている」感じがしてしまうのですが、台湾に戻ってくると、正直ホッとします。でも昔の日本と同じで、すごく家族を大切にする分、結婚すると義父母との関係性も濃厚なので、日本よりも大変かな? とも思います。

 

今はまた恋愛を楽しんでいますが、いずれは台湾で結婚して家庭も作ってみたい。昔の私は面倒臭い嫁姑の関係は避けたいと思っていましたが、今はその煩わしい人間関係もイラッとしながらも面白いと思えるかも。「違う文化の家族関係を体験してみたい」なんて思っています。

 

 

2025/3/13 11:01

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