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「幸楽苑」が経営危機を乗り越え黒字化に成功した“脱中華そば”路線

 ラーメンチェーン「幸楽苑」を運営する株式会社幸楽苑が2025年3月期第3四半期決算(24年4月~12月)の決算を発表し、純利益は6億7500万円の黒字だった。同チェーンはこれまで長きに渡り苦戦を強いられてきたが、ようやく復活の兆しが見えてきた。専門家によると、成功の秘訣は脱「中華そば」にあるという。

「幸楽苑ホールディングスは昨年10月1日付けで子会社であった株式会社幸楽苑を吸収合併したことにより連結子会社が存在しなくなったため、今回は非連結での業績が開示されています。ただ、従来通り連結したと仮定した場合の業績でも売上高は前期比3.8%増の206億6100万円となっており、純利益も6億5000万円で前年同期の8700万円の赤字から大幅な黒字化に成功しているのです」(社会部記者)

「幸楽苑」は、290円という低価格の「中華そば」を看板商品として全国で店舗を増やし12年には国内で500店舗も達成していた。しかし、2015年に原材料費高騰などの理由から販売を終了し、その後は復活するものの、現在は490円と値上の影響から急速に客離れが進行。17年3月期から20年3月期までの4年間で店舗数は100店も減少した。そこに新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ、フランチャイズ契約を結んで店舗を増やした「いきなり!ステーキ」の失敗などもあって浮上できないままでいた。

「しかし、23年に創業者の新井田傳氏が5年ぶりに社長に復帰すると改革が進められ、これまでの『幸楽苑』=『中華そば』というイメージの脱却に挑んだのが功を奏しました。例えば、午後3時以降からはそれまでなかった定食の販売を開始し、またセットメニューを数多く用意することで単品で注文するよりもお得な価格を提示。さらに、毎月のスポット商品を導入し、『ブラックらーめん』や『メガたんめん』などが人気に。つい数年前までは『幸楽苑』の店の前を通ってもがらんとしているところが多かったですが、最近では家族連れやちょい飲みのサラリーマンなど客層も幅が広がって、混雑時には店の前に並びが発生しているところもあるほどです」(フードライター)

 今後は、さらに新生「幸楽苑」の快進撃が続きそうだ。

(小林洋三)

2025/2/14 18:00

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