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当時は「結構際どい」チャレンジだった!?シリーズ10周年記念 劇場版『美男高校地球防衛部ETERNAL LOVE!』スタッフインタビュー

シリーズ10周年記念として全国映画館で上映中の劇場版『美男高校地球防衛部ETERNAL LOVE!』より、スタッフインタビューをお届けします!

2015年1月に第1期が放送され、2025年に10周年を迎える「美男高校地球防衛部LOVE!」。オール新作カットの最新作・劇場版「美男高校地球防衛部ETERNAL LOVE!」が全国の映画館にて2025年1月24日(金)より公開中! 本日2月12日にはスタッフトークショー付き応援上映会も開催されます。

TVシリーズより10年後の内容となっている本作。10年前のオリジナルアニメ企画立ち上げ時より携わっている、高松信司監督と、川原陽子プロデューサーにお話を伺いました!

※ネタバレを含むのでご注意ください。

「“結構際どい事してますよね”と言われ……」

キャストを選ぶポイントは“声質の違い”

――以前から、10周年記念として「劇場版をやりたいね」みたいな話をされていたのですか?

高松監督:いや、そんなことはなく(笑)。1回閉じちゃったというか、卒業まで描いちゃったので、もう「防衛部」としては成立しないと思っていたので、映画をやると言われてびっくりしたのが最初ですね。

川原プロデューサー(以下、川原P):私も1回OVAで卒業をやっているし、最後にキャストの卒業式みたいなファイナルイベントをやっているので、「やっていいのかな?」と少し思いました。

別に後ろ向きなわけじゃなく前向きなんだけれど、次やるなら最初の「防衛部」の原点に帰った方がいいかなと思っていて、当時のスタッフが集まらないとできないなと思っていたんです。

高松監督:誰か1人が「やらない」と言ったら、やらないことになったかもしれないけれど、「じゃあ、やりましょう!」となりました。

――そもそも10年前のTVシリーズから、男性の変身モノみたいな作品で、新人男性声優さんが表立って番組や頻繁にライブイベントをやったりすることはまだ珍しかったと思うのですが、どういう経緯でそういった企画になったのでしょうか?

高松監督:川原さんと2人で『イクシオン サーガ DT』というアニメをやって、その後に「次はオリジナルアニメやろうよ」と話していて。

私は「なんか学校の部室でみんなで駄弁ってるみたいな、ゆるいアニメがやりたい」と言って、川原さんは「なんかセーラームーンみたいな男の子が変身するやつやりたい」と言って、それを合体して企画書を書いたんですよ。だから、最初は主人公に月とかウサギとか当てていたんだけど。

川原P:「セーラームーンみたいなの」と言ったんだけど、私はセーラームーンをちゃんと見た事がないんです。でも、自分が子供の頃に女の子の変身するアニメがいっぱいあったので、「やっぱり変身シーンって気分が上がるよね」と思って、変身シーンが入ってるアニメをやろうぜ!と言いました(笑)。

――キャストを前面に押し出すという企画は、最初からパッケージとしてあったんですか? イベントもいっぱいやっていこう!など。

川原P:ちょうど『ゆるゆり』を担当した後で、そういえば女子は新人声優さんでユニットを組んで作品の名前を付けてやったりするけど、男性はあまりないなと思って。あの当時は、女性向けアニメは鉄板の売れている男性声優さんを起用することも多かったので、「これ、新人男性声優で女性向けをやったらどうなるんだろう?」と。

その当時知り合いの編集長に言われたのが、男性ファンの人は推しを育てたいというか、「俺が応援してやらないとダメなんだ!」みたいなのがあるんだけど、女性ファンはあるものを享受するタイプで、いわゆる推しに自分から与えて応援はしない、みたいに言われたんです。

試しにやってみたんだわ、とはあの5人には言えないけど……(苦笑)。でも、女性だって推しを育てるだろ!と。彼らを応援して彼らと一緒に何かを達成するのは楽しいんじゃないかなと。

高松監督:当時流行りとなっていた男性向けに女子のユニット組んでやっていたのを、それも逆転で、男性の若手声優でユニット組んだら面白いんじゃないか、という。

――それが結果的に大成功ですものね。

川原P:社内では、女子向けの作品をやっている人とかから「結構際どい事してますよね」と言われました。やっぱりリアルとアニメって似て非なるというか。中の人も応援しているし、2次元のキャラも応援しているけれど、一緒にというのはなかなか難しいこともあるらしく……。だからどちらかというと普通は少し分けているんだけど、「よく混ぜましたね」とは言われました。

――衣装も含め完全にユニット活動をするというのは、今だと割と普通になりましたけど、当時はあまりなかったですよね。

川原P:そうそう、あの後すごく増えたんですよね。

――「防衛部」キャストさんも、今はとても売れっ子になられて。

川原P:ほんとですよね、みんなめっちゃ売れてる。

――制作陣の見る目があったということかなと。

高松監督&川原P:どうなんだろうね(笑)?

川原P:高松監督の作品って、キャラクターが一気に一緒に喋るシーンが結構あったりするんですよ。一斉にダーッと喋るから、どのキャラが何を喋っているかわかるように、というのはオーディションの時にすごく気にかけていました。キャストを選ぶ時に声の高い低いだけでなく、声質が違ったりとかは気にしていました。

高松監督:そうそう、バランスね。

――確かに今回も同時に喋っているシーンは多いですね。

高松監督:今回だけじゃない、元からそういう脚本なんだよ(笑)。 まあ、「防衛部」の真髄はわちゃわちゃだからね。

川原P:確かに。箱庭アニメというか、男子高校生が集まって喋ってバカ話してるのを上から見ているみたいな感じかな。

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――オール新作カットの劇場版ですが、ストーリーはどう決まっていったのでしょうか?

高松監督:とにかく10年経って直結の続きは作れないと思ったので、10年後というコンセプトで始めました。10年経ったから10年後だよっていう。

それで10年後みんな何しているんだろうね?って色々喋って、誰はどうなっていて……みたいな感じで決めていきました。

――ほぼLOVE!メンバーメインだったこともびっくりしました。

高松監督:「LOVE!」の10周年なので、メインは「LOVE!」メンバーで行こうという感じです。

川原P:TVアニメ1期の1話が2015年の1月放送だったので、ちょうど10周年なんです。

――シリーズ10周年で思い出や印象に残ってることがあれば教えてください。

高松監督:最初の立ち上げの時が一番印象深いかな。オリジナルで、要するになんだかわかんないものを作っていたその1話が作品として完成したときはやっぱり一番感慨深いし、最初はデザインとかも全然違っていたしね。

変身衣装とかも紆余曲折して、最初セーラームーンっぽい感じで考えていたので、セーラー服を着ていたんだけど、まんまだなと思って(笑)。それから軍服みたいなやつとか、今のお王子様になるまでとか、後ろのガッチャマン裾(笑)? あそこが「これだ!」みたいになるまで紆余曲折ありました。

川原P:「コスプレイヤーさんが着たいと思ってくれそうな、一般的なお店で売ってるようなデザインじゃない服がいい。作らなきゃ成立しない服を考えて!」と言った気がします。

高松監督:そのなんだかわかんないものが形になっていった、というのが一番感慨深いかな。出来上がっちゃったらなんてことないんだけどね。

――でも放送が始まっても、おそらく当時ちょっとざわつきましたよね(笑)。それこそ変身シーンも(笑)。

高松監督:セーラームーンがいいって言われたから。でも、本物を見て描いちゃうとまんまになっちゃうから、「なんかこんなんだったな?」って描きました(笑)。

川原P:OVAでウォンさんが帰っていくシーンも、あの頃ファミレスで高松さんと某銀河な鉄道の話ですごい盛り上がっていて、「確かこんなんだったよね」みたいに言っていたんだけど、意外と出来上がった映像を観たら「めっちゃまんまじゃない?」って(笑)。見比べると似てないんですけどね。

高松監督:セーラームーンの変身シーンは肌色じゃなく、シルエットになってマスクを切ってテクスチャーを重ねていて。「防衛部」1期の変身シーンで裸になった時にテクスチャーが貼ってあるのはその名残りなんですよね。

川原P:最初に変身シーンを見た時に、自分が子供の時に見ていた変身アニメは肌色だったから、なんで肌色じゃないの?って話した気がする。

高松監督:それで、なんかやっぱり違うなって、肌色になっていった気がする。そこからハピキスでやりすぎて、肌色すぎるってテレビ局に怒られた(笑)。

――CGライブもかなりの回数を開催されて、公演を重ねるごとに演出が増えていったのもすごかったです。

川原P:たまたま休みの日にテレビで初音ミクのライブを観ていたら、知り合いのスタッフが映って。その舞台監督さんに「防衛部もCGライブをやりたいんだけど何したらいい?」と速攻メールしたのがきっかけです。

それで、ミクさんがやってないことをやりたいと思って。当時のミクさんがライブでやっていないことを聞きました。それを参考に、急に現れて消えるのではなく、ちゃんとキャラクターが生きているように舞台上を歩いて移動して舞台袖に帰るみたいな出捌けと、幕間で会話する演出を考えました。あと防衛部は元がアニメなので、3Dなんだけどアニメの質感というか違和感が無いようにするにはとCGスタッフと話し合いました。

――CGライブも今となっては色々なコンテンツがやっていますが、当時そこまで多くなかったので驚きました。

川原P:当時「CGライブやるよ」って言ったら、「アイドルものじゃないのになんでCGライブ?」って言われました(笑)。

――本当にそう思いました(笑)。しかも曲もフル尺だし、どんどん追加されて曲数もすごく多くて。

川原P:結局ハピキスも入れて全部で60曲ぐらい作ったと思います。いや、ホントにCGスタッフに感謝です。

高松監督:手探りで作ってどんどんブラッシュアップしていったから、回を重ねるごとに色々追加された(笑)。

――アイドルものでもない「防衛部」でなぜそこまでやってくれるんだろう?と不思議だったんです(笑)。

川原P:ちょっとやってみたかったのと、当時たまたま周りにそういうことができる知り合いがいて話しができたので、上手く繋がりました。あの日たまたまテレビで初音ミクのライブを見ていなかったらCGライブは無かったと思います(笑)。

――では、今作の劇場版で注目してほしいところや、こだわったシーンがあれば教えてください。

高松監督:10年の月日が過ぎたというところを注目してほしいです。彼らが10年どうしていたのか、今何をやっているのかを楽しんでもらえたらと思います。

あとラストに勢揃いするところは、やっぱり作っていても気分が上がる感じです、映画だなって(笑)。最後、「Just going now!!」がかかって。10年前のファンの人も一緒にテンション上がってほしいなって感じです。

――強羅さんも戦闘で大活躍されていますね。

高松監督:強羅の1回戦はシナリオだと本当はあそこで防衛部が1回変身していたんだけど、5人揃う前に変身したらダメじゃんって思って。変身しようと思ったらやられて強羅戦にしたので、強羅が思いのほか活躍しています(笑)。

――今後「防衛部」シリーズの展開でやりたいことは?

高松監督:10周年で映画ができたので、節目節目に20年、30年続けていけたらいいかなと思います。ぜひ50年後も(笑)。

――最後に作品ファンの方にメッセージをお願いします。

高松監督:10年経ってまた防衛部の映画を作ることができて大変嬉しいです。これもファンの皆さんのおかげだと思ってるので大変感謝しています。ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします。

川原P:本当に10年経ってもたくさんのファンの人が防衛部を好きでいてくれて、今回の劇場公開もたくさん応援してもらって本当に有り難いです。小さな発見もたくさんあると思うので、ぜひ劇場で何度も観て楽しんでいただければと思います。

――今後も期待しています。ありがとうございました!

劇場版「美男高校地球防衛部ETERNAL LOVE!」真・本予告(モザイクなしver.)【大ヒット上映中!】

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※Otajoとガジェット通信は姉妹サイトです。

劇場版「美男高校地球防衛部ETERNAL LOVE!」作品概要

大ヒット公開中

【イントロダクション】

10周年もラブメイキング!

オリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」が2025年に放送10周年を迎える。10周年を記念して、これまでのシリーズのその後を描く劇場版「美男高校地球防衛部 ETERNAL LOVE!」がオール新作カットで公開決定。

アニメーション制作は「美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!」以降シリーズを担当してきたスタジオコメットが本作でも担当。さらに監督の高松信司をはじめ、スタッフ陣もこれまでのシリーズを支えてきたお馴染みのメンバーが集結。脚本を横手美智子、キャラクターデザイン原案を宮脇千鶴、キャラクターデザインを宮川知子、そして音楽をyamazoが担当する。

そしてもちろん、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら防衛部のメンバーも再集結し、新たな物語を紡いでいく―――。

防衛部5人(箱根有基、由布院 煙、鬼怒川熱史、鳴子硫黄、蔵王 立)がバトルラヴァーズにラブメイキング(変身)して新たに戦う今回の敵とは・・・?

【スタッフ・キャスト】

◆STAFF

原作:馬谷くらり

監督:高松信司

脚本:横手美智子

キャラクターデザイン原案:宮脇千鶴

キャラクターデザイン:宮川知子

色彩設計:津守裕子

美術監督:武藤正敏

撮影監督:武原健二

編集:小島俊彦

音楽:yamazo

音楽制作:ポニーキャニオン

アニメーション制作:スタジオコメット

配給:ポニーキャニオン

製作:黒玉湯振興会

◆CAST

箱根有基:山本和臣

由布院 煙:梅原裕一郎

鬼怒川熱史:西山宏太朗

鳴子硫黄:白井悠介

蔵王 立:増田俊樹

ウォンバット:麦人

箱根強羅:杉田智和

草津錦史郎:神谷浩史

有馬 燻:福山 潤

下呂阿古哉:寺島拓篤

ズンダー:安元洋貴

別府月彦:河本啓佑

別府日彦:村上喜紀

ダダチャ:安元洋貴

修善寺鏡太郎:下鶴直幸

霧島龍馬:小俣凌雅

和倉七緒:石井孝英

万座太子:安田陸矢

道後一六:葉山翔太

カルルス:江口拓也

指宿阿多:緑川 光

宇奈月大樹:鳥海浩輔

白骨マーサ:松岡禎丞

フラヌイ:安元洋貴

アイアイ:山口勝平

デスアモル:小杉十郎太

◆主題歌

「永久不変☆LOVE IS LIFE☆」

作詞 hotaru 作曲・編曲 園田健太郎

歌唱:美男高校ALL STARS

(山本和臣 梅原裕一郎 西山宏太朗 白井悠介 増田俊樹

麦人 杉田智和

神谷浩史 福山 潤 寺島拓篤 安元洋貴

河本啓佑 村上喜紀

下鶴直幸 小俣凌雅 石井孝英 安田陸矢 葉山翔太 江口拓也

緑川 光 鳥海浩輔 松岡禎丞)

【WEB】

『美男高校地球防衛部』シリーズ公式サイト: https://boueibu.com/

公式X(旧Twitter):@ boueibu

公式TikTok:https://www.tiktok.com/@boueibu

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(C)馬谷くらり/黒玉湯振興会

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2025/2/12 12:45

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