前橋育英が後半の猛攻で東福岡の“堅守”を撃破! 逆転勝利で7大会ぶりの全国制覇に王手
第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が11日に行われ、東福岡(福岡)と前橋育英(群馬)が対戦した。
今大会無失点の堅守を武器に9大会ぶりの全国制覇を目指す東福岡と、プレミアEASTで得点王となったオノノジュ慶吏を要して7大会ぶりの優勝を狙う前橋育英が激突した優勝経験校対決は、11分に試合が動く。右サイドに流れたMF塩﨑響がゴール前にセンタリングを送ると、ニアサイドに走り込んだFW伊波樹生が右足で流し込み東福岡が先手を奪った。
対する前橋育英も時間の経過と共にボールを保持する時間を伸ばし、東福岡陣内に攻め込む回数を増やしていくが、フィニッシュまで持ち込むことができない。前半は1-0のまま終了となったが、リードを許して後半を迎えた前橋育英が怒涛の反撃を見せる。
48分、前線からの守備でボールを奪取した前橋育英のFW佐藤耕太がそのままボックス内に侵入。東福岡のDF陣と競り合いながら左足を伸ばしてボールを押し込み、試合を振り出しに戻した。勢いに乗る前橋育英は54分、左サイドでオノノジュ慶吏が起点となり、ボックス左の佐藤にボールをつなぐと、佐藤の右足から放たれた鋭い弧を描いたシュートが右ポストに当たってゴールへ。佐藤のスーパーゴールで前橋育英が一気に試合をひっくり返した。
一度傾いた流れは簡単には変わらない。58分、後半から投入され、攻撃のアクセントになっていた2年生のMF白井誠也が中盤でボールを持ってドリブルで持ち上がり、右サイドのオノノジュに展開。そのオノノジュが深い位置まで侵入してボックス中央に折り返すと、走り込んだ白井が右足でシュートを流し込み、前橋育英が3点目を奪った。試合はこのまま終了。決勝は13日に行われ、勝利した前橋育英が流通経済大柏(千葉)と東海大相模(神奈川)の勝者と対戦する。
【スコア】
東福岡 1-3 前橋育英
【得点者】
1-0 11分 伊波樹生(東福岡)
1-1 48分 佐藤耕太(前橋育英)
1-2 54分 佐藤耕太(前橋育英)
1-3 58分 白井誠也(前橋育英)