観光資源の全くない田舎に、県内外から人がやってくる。 「森のカフェと緑のマルシェ」が昨年に引き続き、2回目も大盛況だった理由。
私たちユノートルは静岡県島田市大代地区の山間でカフェを営んでいます。
2024年11月3日に地元で開催した「第2回森のカフェと緑のマルシェ」。来場者は3,000名以上となり、昨年の2,000名を超えた賑わいとなりました。
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たった二人で始めた個人経営のカフェ。いくつかの事業をしていることから何人ものスタッフがいると思われがちですが、土日に手伝ってくれるスタッフを除けば、基本的にU2KANAYAは私たち夫婦で運営しています。イベントも二人で企画して始めました。
こんな何もない田舎の地に、まだ2回目にもかかわらずたくさんの来場者に恵まれた理由とは?
それを説明するためには私たちが「森のカフェと緑のマルシェ」を開催した目的をお話ししたいと思います。
実は今回のイベントは、U2KANAYAの3周年でもあり「風の谷U2コミュニティ」発足を記念したものでした。
風の谷U2って何?
「風の谷U2」とは、エコビレッジのような自然で心豊かな暮らしを、デジタルとの共存で目指す自立型のローカルコミュニティです。
イベントを皮切りに募集を始めた「風の谷U2コミュニティ」初期サポーターは全国から約300名が登録してくれました。
デジタル×リアルの新しいカタチの地域コミュニティ『風の谷U2 』の初期サポーターになろう!!PR TIMES×
風の谷U2は自立分散型のコミュニティを目指していますので、行政主導の活動ではありません。私たちと同じような一般の人たちのそれぞれの一歩から始めていこうというプロジェクト。私たちはそのためのプラットフォームをつくっていきます。
観光資源もなんにも無い場所につくる意味は?
最近は、他の地域でまちづくりをしている方々との交流が増えました。その度に思うのが、私たちのいる風の谷U2にはほとんど観光資源がないということ。観光資源どころか私たちがカフェを始めるまで、店ひとつ無かったというのが正直なところでした。
この地に住み始めた時に「お茶を飲みにいく場所も無い、ゆっくり過ごせる場所も無いね。だったら自分たちで始めてみよう!」という形でスタートしたので、何も無いことは私たちにとって高いハードルではなかったのです。むしろ何も無いからこそライバルもいないし、自分たちの望むようにつくればいい、きっと喜んでもらえると考えたのです。
新東名高速道路のインターや国道からも数分、そして同じ市内に空港もあるという交通の便がとても良い立地で、街中と便利さは変わらない。何より緑に囲まれた自然豊かなこの場所の魅力は、カフェに訪れたお客様たちが教えてくれました。
「いい場所ですよね。ほっとします。」
「居心地が良くてのんびりしてしまいました。」
そんな声を聞くうちに自信を持ってここの魅力を伝えたい、この場所を充実させたいと思うようになりました。
ようやくここの魅力に気づく人が増えてきた
風の谷U2のスタートは、U2KANAYAから始まりました。
●U2KANAYA内にあるサービス
カフェユノートル(飲食)アンライフbyユノートル(服飾・雑貨・植物)スタジオユノートル(予約制写真スタジオ)
U2KANAYAで私たちがやってきたことは、カフェでコーヒーやケーキを提供したり、ライフスタイルショップで商品を販売したりと、この場所で地道に営業を続けてきたこと。そしてこの場所の魅力を伝え続けたこと。そうしているうちに2024年には、魅力に気づき始めた人たちがやってきて新たな店やサービスができてきました。
● 風の谷U2でスタートする店やサービス
○ ドッグランBooさん
○ 民泊 凪さん
○ であい茶舗さん
多くの人に未来の「風の谷U2」を体感してもらおう
「森のカフェと緑のマルシェ」も、この場所の魅力を多くの人に知ってもらうことを目的としています。未来の「風の谷U2」はこんな風に多くの人たちが楽しく暮らしているのでは?といった場所を1日だけ再現しようとする試みで開催しました。今年は約40店舗のテナントが集まり、全国や地元から、準備や当日にいたるまでボランティアスタッフが協力をしてくれました。
これからは仲間と一緒につくる風の谷へ
夫婦たった二人でスタートしたU2KANAYAと風の谷U2。今では未来の風の谷を体感しに来てくれる人や、ボランティアや運営スタッフ、初期サポーターなどどんどん仲間が増えています。
来月からは新たにセカンドサポーターの募集を予定しています。みんなとつくっていく風の谷。一年後、数年後はどうなっているんだろう。周りの期待以上に、私たち自身がこの場所の未来をとても楽しみにしています。
▼ 風の谷U2公式サイト
▼ U2KANAYA公式サイト
▼ U2KANAYAカフェユノートル公式インスタグラム