億り人が「新NISAで19万円のマイナス」になってしまった理由。高配当投資家が狙う“次なる銘柄”とは
まもなく新NISA開始から1年。堅実に資産を増やした人がいる一方で、思ったほどリターンを上げられなかった人も少なくない。なぜ明暗が分かれたのか? プロたちの運用法と'25年の新NISA戦略を大公開!
◆億り人も苦戦!新NISAでマイナス19万円
「トータル約3000万円のプラスでしたが、新NISAは19万円のマイナスでした」
こう話すのは、主に高配当株投資で1.8億円超の資産を築いたなのなの氏。新NISA1年目は苦戦したようだ。
「配当利回り4%以上で、増収増益が続いており、PER18倍以下のものを中心に買うのが私のスタイル。200銘柄以上の高配当株を保有して分散投資を進め、新NISAでも同様に高配当株を13銘柄入れました。ところが、配当5%超のREIT(上場不動産投信)やSBIアルヒ(東P・7198)などが大きく下げてしまった。ただ、高配当投資は長期で安定したリターンを狙うものなので、'25年も保有し続ける予定です」
◆億超え高配当投資家が狙う次の銘柄は?
すでに'25年に狙う銘柄も抽出済みという。
「売り込まれたREITのなかでは、産業ファンド投資法人(東証・3249)が10年来の安値に近づいており、配当6%以上と魅力的。商社株のなかでは人気薄の双日(東P・2768)が配当5%弱なので注目しています。5%水準から減配されないとして10年持てば、仮に50%値下がりでもトントン。不屈の精神で買い続けます!」
高配当投資の成果は一年にしてならず!
◆なのなの氏の高配当株投資Point
①配当利回り4%以上を狙う
②PER18倍以下の割安銘柄
③全業種を網羅するように買う
④売上高・利益右肩上がり銘柄
⑤配当余力のある銘柄をウォッチ
【高配当株投資家 なのなの氏】
1.8億円運用し、年間配当は500万円超。近著に『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える爆配当株投資』。@nano_nano2001
取材・文/週刊SPA!編集部
※12月24日発売の週刊SPA!特集「[稼げない新NISA]総点検」より
―[[稼げない新NISA]総点検]―