雇用契約解除のプレミアリーグ主審クート氏、異議申し立てはしない方針か
イングランドのプロ審判協会(PGMOL)との雇用契約が解除となったデイビッド・クート氏は、自身への処分に控訴するつもりがないようだ。24日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
プレミアリーグで審判を務めていたクート氏については、今年11月に入ってからさまざまな疑惑が浮上。リヴァプールと同クラブの前監督であるユルゲン・クロップ氏に対して、侮辱的な発言をしている映像がSNS上で拡散されると、映像の真偽、および撮影日時等は明かされていなかったものの、PGMOLは即時で調査を開始し、完全に調査が完了するまでクート氏を即時停職処分とすることを発表した。
その後、今夏に開催されたEURO2024で撮影されたとされる動画内では、巻かれた米国紙幣から白い粉のようなものを嗅いでいるクート氏の姿が映し出されていたほか、自身が担当した試合後に友人とドラッグパーティを行おうとしていた可能性や、自身が担当する試合前に友人に対してとある選手にイエローカードを提示することを示唆していたことなどがイギリス紙『サン』などで報じられていた。
これらのスキャンダルを受け、PGMOLは今月9日にクート氏に関する調査報告とともに同日付でPGMOLでの雇用契約が解除となったことを発表していた。
なお、この処分に対して、不服を申し立てる権利も有していたクート氏だが、今回の報道によると、同氏は異議申し立てをしないことを決めたことが伝えられている。それでも、同氏はFA(イングランドサッカー協会)やUEFA(欧州サッカー連盟)からは引き続き調査を受けている模様で、さらなる処分が下される可能性があるようだ。