久保建英所属のソシエダ、アルグアシル監督との契約延長交渉が停滞か…現行契約は今季限り

 日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダと、同クラブを率いるイマノル・アルグアシル監督の契約延長交渉が停滞している模様だ。スペインメディア『マルカ』が23日に報じている。

 現役時代、レアル・ソシエダのカンテラ(育成組織)で育ち、“スビエタ”で選手としてのキャリアを積んだアルグアシル監督は、現役引退後に“スビエタ”へ帰還して指導者キャリアをスタート。2013年夏にレアル・ソシエダのBチームでアシスタントコーチに就任すると、翌年11月からは監督として同チームを指揮。2017-18シーズン終盤戦では暫定監督としてトップチームを率いると、1度はBチームに戻りつつ、2018年12月からは再びトップチームで指揮を執った。

 そこから現在までレアル・ソシエダの指揮官に君臨しているアルグアシル監督は、レアル・ソシエダをラ・リーガ上位争いの常連へと定着させ、 2019-20シーズンには33年ぶりにコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)のタイトルを獲得。2022年11月には新契約にサインすると、2022-23シーズンにはラ・リーガ4位フィニッシュを成し遂げ、クラブに10年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらした。昨季はラ・リーガを6位で終え、CLの戦いでもベスト16まで進出。今季はここまでラ・リーガで7勝4分7敗を記録し、勝ち点「25」を積み上げている。序盤戦こそ勝ちきれない試合も多かったが、直近では安定して勝ち点を積み上げており、ヨーロッパリーグ(EL)でも白星が先行している状況を作り出した。

 そんなアルグアシル監督とレアル・ソシエダの契約は今シーズン限りで満了を迎えるが、現時点で新契約は締結されていない。『マルカ』によると、クラブは今季がはじまった段階で契約延長交渉に着手してきたものの、現時点でサインはなされないまま、ウインターブレイクに突入している状況だという。

 ウインターブレイク前最後の試合となった、21日開催のラ・リーガ第18節セルタ戦は0-2の敗北で終わったが、同試合の前、ロベルト・オラベFD(フットボール・ディレクター)は、現地メディア『Movistar+』内の番組にて「私個人の意見としては、イマノルには一刻も早く契約を更新してほしかったが、彼にとって重要な事柄であり、決断を下すのに時間がかかっていることはよく理解している」と発言。「クラブの意志と願望は明確だ」と続け、レアル・ソシエダ側にアルグアシル監督と袂を分つプランが存在しないことを明かした。

 一方、アルグアシル監督もセルタ戦の前に、自身の去就について問われると、「重要なのはチームがどのような方向に進んでいくのかであって、誰がここに座っているのかではない。時間はあるし、来るべき時は来るのだから、急ぐつもりはない」と返答。「私自身は、このチームで監督として成長し続けたいという思いは持っているが、自分の契約に気を取られているわけではない。最大の関心事は、このチームを向上させることだ」と、現時点での意思を明らかにした。

 現時点で契約延長交渉に発展は見られていないが、相思相愛にも思えるレアル・ソシエダとアルグアシル監督。果たして、来季のレアル・ソシエダのベンチにもアルグアシル監督の姿はあるのだろうか。

【ハイライト動画】ソシエダ、ウインターブレイク前の最後の試合はセルタに完敗

2024/12/24 19:50

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