モウリーニョ監督のビルバオに対する賛辞と敬意…“新10番”ニコについては「個人的にはヤマルよりも好き」
フェネルバフチェを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、ヨーロッパリーグ(EL)第6節で対戦するアスレティック・ビルバオについて語った。10日、スペイン紙『エル・デスマルケ』が伝えている。
11日に行われるEL第6節で、フェネルバフチェは本拠地『シュクリュ・サラジオウル・スタジアム』にアスレティック・ビルバオを迎え入れる。前節終了時点で4勝1分の2位、公式戦11試合無敗(8勝3分)と絶好調を維持するバスクの雄に対して、2度のチャンピオンズリーグ制覇を筆頭に、数多くのタイトルを獲得してきた百戦錬磨の“スペシャル・ワン”が、前日会見にて賛辞と敬意を語った。
まずは、EURO2024で大会最多4度目となるスペイン代表の優勝に貢献したFWニコ・ウィリアムズに言及。今夏にはバルセロナ移籍も報じられた“新10番”について、モウリーニョ監督は「EUROでは皆、(ラミン・)ヤマル、ヤマル、ヤマルと言っていた。当然、ヤマルも素晴らしい少年だけど、私個人としてはニコの方が好きなんだ。ファンタスティックな選手だから、願わくば、彼に白いシャツを着てほしい」とかつて指揮したレアル・マドリードへの移籍を推すほど、ニコの実力を認めているようだ。
また同指揮官は、アスレティック・ビルバオが標榜する“バスク純血主義”にも敬意を払う。「アスレティックは自身の哲学に忠実」とし、これまでにレアル・マドリード、バルセロナと並んでトップカテゴリーからの降格経験がなく、コパ・デル・レイ優勝回数は歴代2位を誇るクラブについては、「アスレティックが掲げるもののすべてにまつわる文化的な側面が本当に好き。ずっと前から知っていることもあったけど、アイトール・カランカ(レアル・マドリード時代のアシスタントコーチ。アスレティックの元選手)と一緒に働いたことで、さらに多くのことを学ぶことができた。クラブを中心として回っているものをね…。監督である前に、熱狂的なフットボールファンである私にとって、それはとても美しく思えた」と思いを巡らせた。
そして最後に、今大会の優勝候補であると口にしたモウリーニョ監督は「私たちがポルトで成し遂げたことと似たようなことを達成できるかもしれない」と告白しつつ、「チャンピオンズリーグで優勝するのはとても困難。多くの経済的強者がいるから…。けど、チャンピオンズリーグの敗退クラブが回ってこないヨーロッパリーグなら…。優勝候補はどこだろうか? トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、そしてアスレティック。他にはあまり見当たらない」と自身の見解を示している。
フェネルバフチェはここまで2勝2分1敗の15位とプレーオフ圏内を死守している一方、直前に行われたベシクタシュとの“ダービーマッチ”では敗北を喫しているが、強敵と認めたアスレティック・ビルバオに対して、モウリーニョ監督はどのような采配を見せるのだろうか。注目の一戦は、日本時間12日0時30分キックオフとなる。