「初めて聞いた…」流行語大賞に「ふてほど」の波紋
今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、「ふてほど」が年間大賞に選ばれた。
「ふてほど」は1月期のTBS系「金曜ドラマ」枠で放送された宮藤勘九郎脚本、阿部サダヲ主演の連続ドラマ「不適切にもほどがある!」の略称。昭和時代には日常だった“不適切発言”がコンプライアンスの厳しい令和時代に繰り広げられるというコメディ作品で、世代による受け止め方のギャップが大きな話題になった。
ところが、発表と同時に一斉に上がったのは「初めて聞いた」という声だった。実際、SNS上では「全然流行してない。誰が選んだんだ?」「まさに不適切にも程があるな」「『50-50』だと思ってた」「『ふてほど』なんて呼び方してた?」などといった戸惑いが飛び交っている。
エンタメ誌ライターが語る。
「今年は多くの人が大谷翔平の『50-50』か、自民党による『裏金問題』を有力視していましたからね。そもそもドラマの平均視聴率は7.4%ほどで、ヒット作にはほど遠いレベル。しかも視聴していても『ふてほど』の略を知らなかった人が多かったようです。ただ、流行語大賞は毎回、何が大賞に選ばれたとしても物議を醸し、最近はスポーツもの多く選ばれたことで、これもまた一部からブーイングが出ていました。今回は苦戦するテレビドラマに光が当たった点で、意味のある選出だったのでは」
物議も含め、風物詩ということだ。
(ケン高田)