「守備ができない」久保建英が“王様プレー”封印で変わる日本代表の控え組扱い
サッカー日本代表でレアル・ソシエダ所属の久保建英の周辺が、移籍を巡って再び騒がしくなってきた。
欧州リーグ(EL・現地時間11月28日、対アヤックス)では、今冬の移籍が噂されるリバプールら複数のビッグクラブのスカウトが視察に訪れていたが、久保はその目の前で1ゴール1アシストと大活躍。強豪アヤックスを2-0で撃破し、久保本人も「僕は長い間、ファンからのこの拍手を必要としてきた」とご満悦だった。
国際サッカー連盟(FIFA)が28日に発表した「ザ・ベスト FIFAフットボールアワード2024」の年間ベストイレブン候補のMF部門でも久保がノミネート。リーグ戦15節(2月1日、対ベティス)ではELから中2日にもかかわらずフル出場。こちらも2-0の快勝に貢献した。久保はゴールこそなかったが、守備面で評価され、今季4度目のマン・オブ・ザ・マッチに輝いている。
「日本代表での久保は“守備ができない”ということで、今も控え組に甘んじている。森保一監督の“いい守備から、いい攻撃”という戦術からもかけ離れているからレギュラー扱いではありません。ただ、欧州ではすでに“俺にパスを回せ”という王様プレーを封印している。この姿勢であれば、森保監督も使いたくなるのでは」(サッカー担当記者)
中2日の強行日程にもかかわらず「守備」で魅せたことは、そんな“イメチェン”を物語っていると言えるだろう。
スペインでの久保はトップクラスの評価ではなく、在籍していたレアル・マドリードや、かつて下部リーグで所属していたバルセロナの2強から全くオファーがかからなかったが、常に守備もできるとなれば別。欧州での久保の評価はストップ高の勢いになっているが、日本代表ではどうか。
(小田龍司)