夫の浮気現場に遭遇し言い争いになった女性、仲裁に入った母親が心臓発作で死亡(中国)
中国、杭州市の日刊紙『都市快报』が11月13日、ある夫婦間のトラブルを紹介して大きな物議を醸した。いずれも仮名で伝えられているが、妻のファン・ジンさん(方静)と夫のツォン・リアンさん(曾梁)は共に杭州市出身で、結婚して20年になる。
夫婦は子供2人を授かり、長い間、大きな問題もなく穏やかな結婚生活を送っていた。ファンさんの父親は3年前に病気で亡くなり、それ以来母親も健康状態が思わしくなく、母親の気分転換のため、ファンさんは今年の初めに母親を誘って街へ買い物に出かけた。
すると偶然、ツォンさんが別の女性と腕を組んで歩いているのを見かけ、その場で夫婦は口論となった。香港のニュースメディア『South China Morning Post』では、ツォンさんは妻のファンさんがいながら別の女性と浮気し、子供をもうけていたと報じている。
路上で激しく言い争う夫婦を見て、ファンさんの母親は仲裁に入った。しかしその直後、ファンさんの母親は心臓発作を起こしてその場で亡くなってしまった。
母親の葬儀を終えて3か月後、ファンさんはツォンさんに離婚を求め、彼もこれを受け入れた。しかしツォンさんは、ファンさんの両親が所有していた2軒の家の半分の権利を主張した。自分を裏切ったうえ、財産を奪おうとする夫に対して、ファンさんは裁判で争ったが、結果は彼女の敗訴だった。
中国の民法典第1062条によれば、婚姻関係にある間に夫婦が相続、または贈与で受けた財産は夫婦の共有財産になるという。つまり、ファンさんが両親から相続した家は彼女とツォンさんのものになる。
裁判の結果に納得できないファンさんは、遺言に関する専門相談を行う「浙江省遺言バンク(浙江遗嘱库)」を訪れ、助言を求めた。しかし、同遺言バンクの創設者イエ・シージュエンさん(叶世娟)から、「ファンさんの両親が遺言を残していなかったため、どうすることもできない」と言われてしまった。
今回の裁判の結果については、人々からツォンさんに対して厳しい非難の声が上がった。
「この判決はどう考えてもおかしい!」
「彼のせいで母親が亡くなったんだから、過失致死で告訴した方がいい。」
「他に子供がいたなんて、重婚で訴えられないのか?」
多くの人が、ファンさん同様に法律に則った判決といえども納得がいかなかったようだ。その後、2人がスムーズに離婚に至ったかどうかについては、詳細が報じられていない。
画像は『TOPick 「夫妻關係|男子出軌遭老婆撞破 外母勸架突心臟病發亡」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)