「即オワコン」と囁かれていたのに…東京都の「マッチングアプリ」に申込者急増のワケ

 東京都が進める事業の1つ「婚活アプリ」の申込者数が、約1万2000人に上ったことがわかった。

 都は、出会いや結婚を望む人を支援するため、AIマッチングアプリ「TOKYO縁結び」を開発。「TOKYOふたりSTORY」という婚活支援ポータルサイトも立ち上げ、「結婚おうえんキャンペーン」をスタートさせている。

 婚活アプリの登録には、写真付き本人確認書類と独身証明書の提出が義務付けられているが、さらに源泉徴収票などの「年収を確認できる書類」の提出が必要になっており、当初、これが高いハードルになるのではないかと見られ、一部では「即オワコン化」とも囁かれていた。ところが、フタを開けてみれば、本人確認の厳しさと相まって、相手に安心感を与えるのか、申込者の増加に繋がったようなのだ。婚活ジャーナリストが解説する。

「実際に登録する際には、源泉徴収票と独身証明書の他にも、都職員による面談がありますし、また、AIで相性をみるため、かなりの数の質問に答える必要もあります。ただ、登録料も2年間で1万1000円と民間会社に比べて格安であり、やはり、都が運営しているということが大きいようです。真剣にパートナーを探している人にとっては、最適なサービスと感じるようですね」

 近年は、マッチングアプリを介して投資詐欺や頂き女子などの事件に発展するケースが問題化しており、その点でも、都のバックアップによる安心感は大きいだろう。

 11月28日には公式ウェブサイトに掲載されている「イベントレポート」が更新され、数々の婚活パーティでカップルが成立したことが報告されている。会員登録は都内に在住、在勤、在学していることが条件だが、今後も会員増が見込まれており、カップル成立の数も一気に増えるかもしれない。

(ケン高田)

2024/12/3 6:00

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