11月24日放送のアニメ「サザエさん」の「夢の二段ベッド」の回が、視聴者の間で物議を醸している。

　同回は、花沢不動産が管理するアパートの住民が、引っ越しのため不要になった二段ベッドを、カツオがもらえることになったところから話が始まる。フネから「そんなもの入れたら部屋が狭くなるんじゃないのかい？」などと言われながらも、なんとか波平を説得し、二段ベッド導入の同意を取り付け大喜びのカツオだったが、その後トンデモナイ展開が待ち受けていたのだ。

　なんと、マスオが会社で二段ベッドの話をし、同僚に譲ることを勝手に決めてきてしまったのだ。マスオとサザエから「双子が生まれて引っ越した家が狭いらしくて…」という説明を受け、しぶしぶ譲ることを認めたカツオ。最後は笑って納得のハッピーエンドとなった。

　ところが一部の視聴者から「これって割と胸クソ案件だよな」の声が上がったのをきっかけに、マスオに対する非難が殺到。「花沢さんがカツオにくれるって言った二段ベッドを、赤の他人に勝手に譲る約束してるマスオって、一体何者？」「さすがに腹立つわ。カツオ人が良すぎだろ」「婿風情が何してくれとんねん」「マジでフグ田別居しろ」などと大ブーイングが吹き荒れている。

　マスオは先週の放送でも、サザエに「今日は早めに帰れる」と言ったにもかかわらず、何の連絡もなく夜遅くまで飲み、千鳥足で帰宅し、大ヒンシュクを買ったばかり。

　いずれも番組終了後、X上ではマスオの勝手な行動が大炎上。日曜日の夕方にモヤモヤする視聴者が続出することになった。

　サザエさんを巡っては、昭和の日常が令和の現代で展開されることから、話の端々に違和感を抱く視聴者も少なくない。せめてカツオに一言断りを入れておけば、ここまで非難されることはなかったのに、マスオときたら…。

（ケン高田）