アンチェロッティ監督、批判を浴びるエンバペを擁護 「彼の問題は、チーム全員の問題」
スペインメディアの『マルカ』は11月30日、レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が同クラブに所属するフランス代表FWキリンアン・エンバペを擁護したと報じた。
エンバペは、今夏にフリーエージェントでレアル・マドリードに加入後、公式戦18試合に出場し9ゴール2アシストを記録。しかし、パリ・サンジェルマン(PSG)所属時のような圧倒的な存在感を示しているとは言えず、サポーターから不満の声が挙がっていた。27日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第5節リヴァプール戦(0-2で敗戦)ではPKを失敗し、サポーターから同選手に対する批判が更に高まった。
このような状況で、1日に行われるラ・リーガ第15節ヘタフェ戦の前日会見でアンチェロッティ監督は、エンバペの不調を指摘されると「彼の問題は私たちチーム全員の問題だ。我々は、彼、私、そして他の選手のベストバージョンを引き出さなければならない。問題は選手個人にあるのではなく、継続性や能力を引き出すことができなかったチームにある」と、エンバペ一人に責任を押し付けるべきでないと擁護。
続けて「エンパペはもっと良くならなければならないと自覚しており、他の選手たちと同じように努力するだろう。リヴァプールの試合について彼がPKを外したことに焦点を当てられているが、多くの選手たちがPKを外している。我々は彼へのサポートを続けないといけないし、これはチームとしての問題だと考えていく必要がある」とチーム全体で改善を図る必要があると強調した。
その上で「私はエンバペのようなものだ。私は自分自身が最高の状態になるためにあらゆることを試みている。しかし、結果が示しているのは、私が最高の状態を引き出せていないということだ。幸せではないが、心配はしていない。私たちはいつものように、問題を修正できると確信している。個人的なレベルでは私はとても満足しているが、監督とはチームの鏡のような存在だ。チームに集中力がなかったり、姿勢に問題があったりする場合、それは監督の責任だ」と、自身が責任を負う立場であることを説明した。