キラキラ女子への“世間の欲望”の恐ろしさ。折田楓氏バッシングが「過熱しすぎている」一番の理由
11月17日に投開票された兵庫県知事選挙において斎藤元彦氏の選挙活動を支援した、PR会社「merchu」の代表・折田楓氏が注目を集めている。
XやInstagramなどの複数のSNSを巧みに使いこなし、政策の発信や斎藤氏の人柄を伝える施策も功を奏したのか彼を当選に導いた。ただ、注目されているのはその手腕ではない。選挙活動のサポートにおいて報酬が発生していた可能性が囁かれ、公職選挙法に抵触している疑いがあるためだ。
疑いを向けられたきっかけは、メディアプラットフォーム「note」における11月20日の折田氏の投稿である。現在は一部修正されているが、公開時の記事内では折田氏から斎藤氏へのSNS戦略のプレゼンの様子、応援用のSNSアカウントの作成についてなど、さまざまな「広報の業務内容」が詳細に記されていた。言ってしまえば自爆だ。わざわざnoteを公開しなければ、もしかしたら公職選挙法違反の疑いをかけられなかったかもしれない。
◆折田楓氏はキラキラを通り越して“チカチカ”女子
折田氏のインスタアカウントには、高級ホテルに泊まった報告、有名人とのツーショット、リゾート地でお子さんと接している光景など、いずれもキラキラした写真ばかり。“ワンランク”も“ツーランク”も上な女性の日常が余すことなく映し出されている。
加えて、折田氏自身はエルメスのバーキンやヴィトン、ヴァンクリといったハイブランドのアイテムを身につけており、キラキラを通り越してもはやチカチカだ。こういったチカチカする投稿から折田氏の自己顕示欲への指摘は相次ぎ、その高すぎる自己顕示欲を制御できずに公職選挙法抵触の“尻尾”を自ら出してしまったと予想する人は少なくない。
◆間違いなく才女な折田氏、キャリアは誰も否定できない
公職選挙法に違反しているのであればそれは大問題だ。そもそも、今回の兵庫県知事選挙の開催には、斎藤氏のパワハラ問題などが背景にある。“いわくつき”の斎藤氏を支持して、法に背いて当選を手助けしたのであれば、その罪はかなり重い。
とはいえ、「公職選挙法違反では?」という疑問は一旦置いておいて、折田楓氏というここ数週間で突如注目された“逸材”について掘り下げたい。
折田氏は慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)に通い、在学中にフランスの一流ビジネススクール・ESSECに留学。卒業後は初任給600万円と噂されるフランスの大手銀行・BNPパリバに就職する。そこで経営の基礎を学んだ後、2017年に「merchu」を設立した。
その私生活のチカチカさをより明るく照らすほどの輝かしい経歴・実績を持つ折田氏。もはや容姿端麗、才色兼備という言葉では収まらない。実際、バッシングばかりではなく、折田氏の容姿や実績を賞賛する声も散見される。今回は公職選挙法違反という犯罪に手を染めてしまった可能性もうかがえるが、折田氏のキャリアのすごさは誰にも否定できない。
◆過熱しすぎている折田氏バッシングの背景
最近はSNSもテレビも折田氏の話題で持ちきりだ。開票前から全国的な関心を集めていた兵庫県知事選で公職選挙法違反の可能性が浮上したのだから、その“渦中”の折田氏が注目されるのは当然と言えば当然。ただ、折田バッシングの内訳は公職選挙法違反に関するものばかりではない。折田氏がキラキラしすぎていたがために、よりバッシングが過熱しているように見える。
ここ最近、“陽キャ”を馬鹿にする傾向は根強い。数年前から、“インスタ映え”する写真を撮影するため、映えスポットや人気飲食店に長蛇の列を作るような女性を揶揄(やゆ)する人は少なくなかった。現在も「キラキラ女子は叩いても良い」という歪んだ認識が広まっていることが、折田氏バッシングを加速させているように思う。
折田氏がこの暴風雨レベルの向かい風に対してどのようなアクションを見せるのか、今後に注目したい。
<文/浅村サルディ>
【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。