【コラム】トップ8は熾烈な争い CLリーグフェーズ中間振り返り
1955年から始まった、欧州ナンバー1クラブを決める大会が現在の「UEFAチャンピオンズリーグ」である。常に世界から注目されてきたが、特に今シーズンは予選ラウンドがグループステージ方式から、リーグフェーズ方式に刷新され、新たなルールにも注目が集まっている。今回は第5節終了時点での上位チームをおさらいし、前半戦を振り返っていきたい。
【海外サッカー】チャンピオンズリーグ チーム別出場回数ランキング
まずは、4位-10位まで。
【4位―10位】
4位:ドルトムント
勝ち点12/4勝1敗0分/得失点差10/ドイツ
5位:アタランタ
勝ち点11/3勝0敗2分/得失点差10/イタリア
6位:レーバークーゼン
勝ち点10/3勝1敗1分/得失点差6/ドイツ
7位:アーセナル
勝ち点10/3勝1敗1分/得失点差6/イングランド
8位:モナコ
勝ち点10/3勝1敗1分/得失点差5/フランス
9位:アストンビラ
勝ち点10/3勝1敗1分/得失点差5/イングランド
10位:スポルティング
勝ち点10/3勝1敗1分/得失点差3/ポルトガル
続いて、上位3チームを3位からお届け。
3位:バルセロナ
勝ち点12/4勝1敗0分/得失点差13/スペイン
優勝5回を誇る強豪。ロベルト・レバンドフスキ、ラフィーニャの強力フォワード陣が機能しており、レバンドフスキがランキングトップとなる7得点、ラフィーニャが5得点を挙げている。アシストランキングではジュール・クンデが3アシストでこちらも好調。初戦でいきなりモナコに1-2で敗れる波乱があったが、第2節以降はヤングボーイズに5-0、Bミュンヘンに4-1、レッドスターに5-2、ブレストに3-0と危なげなく勝ち切っている。第6節にドルトムント戦を控えているが、ベスト16進出にあと1勝と言うところまで来ており、2014-15シーズン以来の優勝を狙う位置にはいけそうな勢いだ。
2位:インテル・ミラノ
勝ち点13/4勝0敗1分/得失点差7/イタリア
2022-2023シーズンは決勝でマンチェスター・シティに敗れたものの久々に決勝に進み、セリエAでは昨シーズン、リーグ優勝を果たした古豪。今年もチャンピオンズリーグでは好調で、第5節終了時点で2位につけている。攻撃力に勝るバルセロナと違い、インテルの強みは出場36チームの中で唯一の失点「0」を成し遂げている守備力の高さにある。ターンオーバーを敷く中で、この成績は並外れたものに違いないが、反面、総得点は7点と、現時点でのトップ8チームの中では最少。エースのマルクス・テュラムを温存する場面が多く、それが低い得点率につながっている。ただ、第3節のヤングボーイズ戦では苦戦の末、終盤投入されたテュラムが90+3分に決勝点を挙げ、第4節の強豪アーセナル戦では45+3分にハカン・チャルハノールがゴールするなど、大事な場面できちんと結果を出している。次節のレーバークーゼン戦がヤマだが、強固な守備陣が失点を許さないだろう。
1位:リバプール
勝ち点15/5勝0敗0分/得失点差11/イングランド
プレミア所属チームでは最多6度の優勝を誇るリバプール。直近7年間でも3度の決勝進出、2018-19シーズンには優勝を果たしている。9シーズンに渡って指揮を執ってきたユルゲン・クロップが退任し、アルネ・スロットを監督に迎えた初年度だが、チームは混乱することなく、リーグ戦、チャンピオンズリーグともに首位に立っている。第1節のACミラン戦をドミニク・ソボスライらのゴールで3-1で勝利すると、この試合以降は無失点で、ボローニャ(2-0)、ライプチヒ(1-0)、レーバークーゼン(4-0)と快進撃。そして迎えた第5節のレアル・マドリード戦でも自慢の守備陣がキリアン・エムバペらを完封、アレクシス・マカリテル 、コーディ・ガクポ の2ゴールで撃破。36チーム中唯一の無敗でトップに躍り出た。ここまで総得点が12点とトップ8チームの中でさほど得点力を発揮していない状態ではあるが、今の勢いをそのままに首位をキープできるか期待したい。
【海外サッカー】チャンピオンズリーグ チーム別優勝回数ランキング
接戦が展開されている今シーズン。序盤はスポルティング(ポルトガル)、ブレスト(フランス)などの活躍も目立った。反対に、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、マンチェスター・シティー(イングランド)、PSG(フランス)など強豪の不振も目立つ。逆襲なるか、今後の動向も楽しみだ。
(※)2024年11月28日時点
(SDAA編集部)