大阪万博の前売り券が“目標の半分”しか売れていないのに…代表選も盛り上がらない日本維新の会のノンキぶり

 先の衆院選挙で野党躍進の中、44議席を38議席にまで減らして野党で一人負け。ただし大阪では、石井啓一代表を含む公明党の4議席を全て駆逐し“大阪だけは常勝”というローカル政党ぶりばかりが目立ってしまった日本維新の会。

 現在の馬場伸幸代表のままではダメと、12月1日に代表選挙が行われるが、これが全く盛り上がっていない。

「さすがに朝日、読売新聞の両紙は抑えた書き方ですが、東京新聞は『吉村洋文候補以外は陰が薄い』と厳しい論調。維新にはもともと全国区で顔が売れている議員が少ないのですが、4人の候補者のうち吉村共同代表は特別として、ほか認知度が高いのは松沢成文氏と全くフレッシュさがない。残る金村龍那氏、空本誠喜氏な名前を聞いてピンとくる人は少ないでしょう」(全国紙記者)

 そして首のすげ替えが行われたとしても、同党には直近で乗り越えなくはならない高い壁も待っている。来春に迫る関西・大阪万博だ。

「前売り券は目標の1400万枚に対し、11月20日までの発売からちょうど1年間で約736万枚しか売れていない。万博やパビリオンのSNSのアカウントも、PRで用いた芸能人のタイアップ企画でフォロワー数が伸びただけで、万博やパビリオン自体のフォロワー数にはつながっていないので、どちらのPRに役立ったのか?といった状態。これは危ういと、中国を訪れている関西財界の面々が協力を取りつけていますが、奏功しても外国人は中国人ばかりという万博になりかねず、ましてや経済安全保障同様、中国頼みはリスクが大きい」(関西マスコミ関係者)

 ところが万博を誘致した当の維新からは切迫感が感じられないニュースも。

「吉村知事と横山英幸・大阪市長はフランス・パリを訪れ、11月26日には万博事務局の総会に出席しましたが、前日に横山市長が現地に着いたというXの報告に、前代表の松井一郎氏が『エッフェル塔で記念撮影かな?』などとのんき過ぎるツッコミを入れたのです」(同)

 もちろんどんな場面でもユーモアを持つくらいの余裕は悪くないが、このタイミングでのこの軽さには吉本新喜劇のノリを想起せずにはいられない。代表選のほうもやはり真剣味が足りないということか。

(猫間滋)

2024/11/29 18:00

この記事のみんなのコメント

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  • 京アニ事件の犯人側政党である公明党を叩き潰したい、有権者に答えただけの政党…!

  • 日本維新の会なんて所詮、大きな風が吹き、その風に乗っかってるだけ。どんな風でもそうやけど、いつまでも吹き続ける風なんてないわけやし。でも未だに大阪だけは強い。大阪の有権者はかなり特殊なのかも!?

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