人手不足が続くタクシー運転手 「短期間で辞めていく人が多数」と実態を語る男性
新入社員が定着しない裏には、何かしらの事情があるに違いない。神奈川県の60代男性(年収600万円)は、都内でタクシー運転手をしている。実態についてこう明かした。
「星の数ほどある各業種(業態)の中で、タクシー業界は人の出入りがもっとも多いと言われています」
その理由とは……。(文:長田コウ)
隔日勤務で完全休日は月に「6️~8日」
人の出入りが多い理由を、「タクシーならではの『隔日勤務』」だと推測している。働き方はどのようなものなのか。
「朝から昼過ぎに出勤して翌日まで21時間。休憩(食事、トイレ、車内で仮眠)しながら走ります。日付けが変わって翌日に車庫へ戻ったらその日は帰宅して身体を休めます」
その上で3日乗ったら1日の完全休日などとなっており、ゆえに完全休日は月に「6~8日」だという。祝日も関係ないわけで、確かにカレンダー通りに休める仕事と比べたら少ない。
その他にも、タクシー運転手ならではの面倒なことがあるという。
「事故したら始末書、報告書を書いて管理職や役員と面談。刑事罰に問われる罰金は自己負担。違反したら反則金も自己負担。やがて点数がなくなり免停、取り消しになったら運転不可」
人の命を預かる職業でもあるから、罰則が厳しいのは分かる。また細かい対応は会社によっても違うだろうが、耐えられない人は少なくないようだ。
「これでメンタル無くして短期間で辞めていく人が多数いるので通年募集しています」
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