食器洗いのスポンジを清潔に保つには? 最適な洗剤に「それ使っていいんだ」
キッチンで使うたわしやブラシ、スポンジ。これらが清潔でなければ、食器や調理器具もきれいになりません。
スポンジやたわしをきれいに保つには、定期的な除菌が効果的です。できれば手間なく素早く済ませたいものですが、どう行えばいいのでしょうか。
日本食品洗浄剤衛生協会(以下、食洗協)の公式サイトから、おすすめの除菌方法を紹介します。
たわしやブラシ、スポンジの除菌には塩素系漂白剤を
キッチンでの除菌作業に便利なのが次亜塩素酸ナトリウム、いわゆる塩素系漂白剤です。『漂白剤』と聞くと、汚れを白くきれいにするものとイメージする人が多いでしょう。
実は除菌にも効果的で、漂白剤を水で薄めて作った希釈液に身の回りの品を漬け込むと、効率よく菌を除去できます。
ただし、スポンジの除菌には注意が必要です。一般的にウレタンスポンジは塩素系漂白剤の使用がNG。繊維が劣化してしまいます。
種類によっては使用できるものもあるため、塩素系漂白剤でのスポンジ除菌は、スポンジのパッケージを確認したうえで、使用可能とされている場合のみ行ってください。
食洗協が公式サイトでおすすめしている方法は、以下のとおりです。
たわしやブラシは、十分に水切りした後に、次亜塩素酸ナトリウムの100~200㎎/ℓの希釈液に約30分浸して、除菌します。また、スポンジはあらかじめ水切りをしておき、液に浸したときにスポンジをよくもみ洗いすると次亜塩素酸ナトリウム希釈液が内部によく吸いこまれ、効果的です。
食洗協 ーより引用
十分に水切りをするのは、塩素系漂白剤の濃度を薄めないためです。
またスポンジをお手入れする場合、表面だけを除菌しても意味がありません。内側に潜む菌もしっかりと除去できるよう、もみ洗いをしてみてください。内側から漂う、頑固な臭いを取り除くのにも効果的です。
塩素系漂白剤で除菌する際の注意点
※写真はイメージ
食洗協は公式サイトで、たわしやブラシ、スポンジを塩素系漂白剤で除菌する際の注意点として、以下の3点を伝えています。
・スポンジのもみ洗いをする際は、炊事用手袋を着用すること。
・すすぎ後は内側までしっかりと乾燥させてから保管すること。
塩素系漂白剤は非常に強い洗浄剤で、直接触れると皮膚にダメージを負う恐れがあります。「希釈したから大丈夫だろう」と安易に考えるのは危険です。比較的袖が長い手袋を装着すると、安心して作業できるでしょう。
万が一皮膚に付いてしまった時には、すぐに十分な水で洗い流してください。痛みや違和感が残る場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
また塩素系漂白剤で除菌しても、水分を含んだまま長時間放置すれば、再度菌が繁殖してしまいます。
水を切った後はシンクに直置きするのではなく、通気性のいいホルダーを利用して立てかけて保管し、しっかりと乾燥させましょう。
たわしやブラシ、スポンジが雑菌まみれの状態では、洗浄するたびに食器や野菜に菌を広げてしまう恐れもあります。塩素系漂白剤を上手に使って、すっきりきれいな状態をキープしましょう。
食洗協が公式サイトで伝えている注意点にも意識して、キッチン内を清潔に保ってくださいね。
[文・構成/grape編集部]
出典 食洗協