ゴリゴリのギャルが清楚系に化けて結婚。夫にバレて…意外な結末が/結婚人気記事BEST

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2018年11月17日 記事は取材時の状況)

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 好きな人の気を引くために、ふだんの自分のキャラとはちがうことをしてしまうってありますよね。

 けれど、あまりに極端にキャラを変えると、うまく付き合えた場合に相手に秘密をもつことになるようで…。それがバレると思わぬことにも。経験者の話をきいてみました。

◆一目惚れの彼を落とすため、ギャルが清楚系にキャラ変

 杉浦菜摘さん(仮名・主婦・32歳)は、高校時代から22歳頃までゴリゴリのギャルで、ギャルブランドショップの店員をしていました。

 そして当時、菜摘さんが働いてたショップと同じビルに入っている本屋の店長に一目惚れしてしまいます。

「真面目そうなんだけど、ガッシリした体型で…とにかく私のドストライクだったんですよ。なにがなんでもお付き合いしたいって思いました(笑)」

 菜摘さんは、黒髪ストレートのナチュラルメイクで清楚な服装にガラリとイメチェンをし、常連になろうと本屋に通いました。

「わざと彼に『○○っていう本どこにありますか?』と聞いたり、ちょっと顔を覚えてもらえたら『オススメの本てありますか?』と教えてもらって…必死で読みましたね。今まで本なんてろくに読んだ事なかったのに」

 ちなみにギャルショップで店員をする時は、黒髪をぐるぐるに巻いてメイクと服装を派手にしてごまかしていたそう。

「ある日、そろそろ勝負をかけてみようと雨の日に仕事帰りの彼をビルの出口付近で待ち伏せしたんですよ。そして、出て来た彼の前をわざと雨に濡れながら歩いて…傘に入れてもらう事に成功!その流れで一緒にカフェに行きました」

 そこから一気に距離が縮まり2人はお付き合いする事に。

◆結婚後、夫には内緒でギャル仲間と遊びに行ったある夜…

「2年間つき合って、そのまま結婚したのですが…彼は、私がギャルだった過去を全く知らないんですよ! もちろん、私が一目惚れして彼に近づくために仕組んだワナに引っかかった事にも気がついていません」

 現在も、多少マンネリ気味ではありますが幸せな結婚生活を送る菜摘さん。

 ですが、いつも清楚な格好で過ごしているのでたまには息抜きしたいという事で、当時のギャル仲間と月1ペースで派手な格好をして遊びに行くのが楽しみなのだとか。

「夫には、学生時代の友達と食事に行くと言って出かけています。まぁ、実際何かしら食べますし嘘ではないですよね(笑)」

 ギャル仲間の家で、派手な服装&メイクに変身して六本木に飲みに行き、帰りはファミレスに寄って、いつもの服に着替えてメイクも直しドリンクバーで酔いを覚まして帰るのがお決まりのパターンでした。

 そんなある日いつものようにギャル仲間達と遊んでいたらつい泥酔してしまい、派手な服装&メイクのままタクシーで帰宅すると、リビングのソファーで眠ってしまいます。

◆夫「どうしたのその格好?」

「夜中に夫に揺り起こされて『大丈夫?どうしたのその格好??』と言われてハッとしましたね。も~アセり過ぎて頭が真っ白になってしまいました…」

 なんとか言い訳をして誤魔化せないものかと考えましたが、結局何も思いつかず正直に夫に打ち明ける菜摘さん。

「夫は、信じられないという顔をしてとても驚いていましたね…絶対にドン引きしてるんだろうなと落ち込みました」

 すると、夫が急にソワソワしだしたそう。

◆夫にも隠し事があった!

「『ごめん、実は僕も隠していた事があって…』と寝室に戻りサイフを手に戻ってきて、中からカードを抜きとって渡されたんですよ」

 するとそれはギャルキャバクラの名刺で、夫が「実は自分はこの店の常連なんだ」と告白してきました。

「昔からギャルが大好きだっていうんですよ!(笑)でも、自分には接点ないからってキャバクラに行ってたみたいで…怒るよりも先に、なんだはやく言ってよ~って感じでした」

 夫は、菜摘さんの派手な服装&メイクを「かわいい、かわいい」とベタ褒めしてくれたそう。

「『高校生の時の写真無いの?』と聞いてくるので見せてあげたら『僕、こんなゴリゴリのギャルと結婚してたなんて…知らないうちに夢が叶っていたんだね』とか言うから笑っちゃいましたね」

 それから、菜摘さんがギャルの格好をして仕事帰りの夫を出迎えてあげたり、わざとツンデレな態度で接して夫を喜ばせたりと、マンネリ気味だった2人は一気にラブラブモードに戻りました。

「夫は、もうキャバクラには行かないと言って早く帰ってきてくれるようになったし…なにより私は大好きな派手な格好が堂々と出来て嬉しくて仕方ないです。しかも夫が喜んでくれるなんて一石二鳥ですよ」

 菜摘さんは「当時の私に、無理せずギャルのまま彼に近づいて大丈夫だよと教えてあげたいですね」と幸せそうに笑うのでした。

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

2024/11/28 8:47

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