クエン酸で落とせる汚れと落とせない汚れ 企業の解説に「なるほど!」
キッチンのエコ掃除アイテムとして人気を集めているのが『クエン酸』です。「頑固な汚れもすっきり落としてくれる万能アイテム」と思っている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ実際には、クエン酸1つですべての汚れに対応できるわけではありません。
具体的にどのような汚れに対して効果が期待できるのか、『激落ちくん』でおなじみのレック株式会社(以下、レック)の公式サイトから、クエン酸クリーナーの特徴をお伝えします。
アルカリ性の汚れに強いクエン酸
100均でも手軽に購入できるクエン酸。必要な時に必要なぶんだけ水に溶かして使えるスタイルも、手軽で人気です。
クエン酸は、酸性の性質が特徴。アルカリ性の汚れと反応し、中和させることで落としやすくしてくれます。これこそが、クエン酸がエコクリーナーとして注目される所以です。
では実際に、クエン酸はどのようなシーンで活用できるのでしょうか。レックは公式サイトで以下のように伝えています。
クエン酸で落とせる汚れは、主に以下の通りです。
・水アカ
・石けんカス
・尿石
・トイレの黄ばみ
クエン酸は、上記で挙げた「アルカリ性」の汚れを落とすのに効果を発揮します。
レック ーより引用
クエン酸クリーナーがキッチン掃除で注目されるのは、水回りに多い水垢やせっけんカス汚れを手間なくきれいにしてくれるためです。食洗機やポットの洗浄に使えば、内部を清潔に保ちやすくなるでしょう。
またトイレの汚れに対しても、高い効果を発揮するのがクエン酸の特徴です。消臭効果もあり、気になる臭いをすっきりさせられるので、ぜひ掃除用アイテムとして取り入れてみてください。
ただ、手で直接触れて掃除をすると、酸性の性質により皮膚がダメージを受ける可能性も。必ず炊事用手袋着用のうえで作業するようにしてください。
油汚れに対してはあまり効果が期待できない
※写真はイメージ
キッチンで気になる汚れの代表といえば、やはり油汚れでしょう。水垢と同様に頑固な汚れで、掃除をしてもなかなかきれいにならないことに、ストレスを感じている人も多いはずです。
「クエン酸で水垢と同時にきれいにできたら…」と思いがちですが、残念ながらあまり効果は期待できません。油汚れは酸性の性質を持ち、同じ特性を持つクエン酸は相性が悪いのです。
油汚れをきれいにしたい時には、アルカリ性の性質を持つ重曹やセスキ炭酸ソーダに注目してみてください。どちらのアイテムも、クエン酸と同様に100均でも購入可能です。キッチンにはクエン酸と重曹の両方を用意しておくと、さまざまな汚れに対処できます。
なお油汚れ以外に、皮脂汚れや血液汚れも酸性の性質を持つ汚れです。日々の洗濯や浴室の清掃にも役立てられる基礎知識なので、ぜひ頭に入れておいてください。
クエン酸パワーで日々の掃除を効率化したいなら、どのような汚れに対して効果を発揮するのか、正しい知識を身につけておくことが大切です。
レック公式サイトが解説しているとおり、クエン酸では油汚れは落とせません。クリーナーと汚れの相性にも注目し、適切なアイテムを選択してみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]
出典 レック