ビジネスホテルに外資系マリオット参入…それでもアパ・東横インと“客層は被らない”根拠
世界各国でホテルを展開する米国マリオット・インターナショナルが、国内初となるビジネスホテル「フォーポイントフレックスbyシェラトン」を11月8日に横浜、18日に大阪と京都に相次いで開業。今後数ヶ月で10都市14件に拡大する予定だ。
マリオットといえば、同名のマリオットをはじめ、リッツ・カールトンやシェラトンなど複数の高級ホテルブランドで知られている外資系大手。そのビジネスホテルチェーンとあって注目を集めているが、ホテル業界に詳しい経済誌記者は、「実質的にはシティホテルの価格帯」と指摘する。
実際、宿泊料金は大阪・梅田にあるフォーポイントフレックスbyシェラトンは、シングルルームが1泊1万2700円から。ただし、これは素泊まりの料金。公式サイトで調べたところ、11月25日からの1泊朝食付きの最安プランは1万5269円だった。
一方、同じ条件と宿泊日で調べたところ、梅田エリアにある東横INN梅田中津1は7900円、スーパーホテル梅田・肥後橋は9900円、アパホテル大阪梅田は1万500円という結果に(※いずれも非会員の一般料金)。東横INNからは倍近く、他の2社よりも5000円前後高い。館内や室内はきれいだが、部屋の広さや設備自体は他のビジネスホテルと大差ない。
そのため、ネット上には宿泊客と思われる《高い》などの不満の声もチラホラ見かける。
「一種のブランド料とも言えますが、ビジネスホテルとしては強気な価格設定なのは事実。他のマリオット系列ホテルとは異なり、上級会員の朝食無料特典も同チェーンは対象外のため、会員にとってのメリットは少ない。ただ、外国人客にとってマリオットグループなので安心できるはずです」(経済誌記者)
国内のビジネスホテルチェーンにとっては脅威になると思ったが、価格帯が違うことから客層が被ることはないのかも。
※写真は「フォーポイントフレックスbyシェラトン」