銭湯の看板に『脳汁』の文字が? その理由に「これは行くしかない」
毎年11月26日は『いい風呂の日』。『いい(11)風呂(26)』の語呂合わせに由来し、入浴剤のアピールを目的として日本浴用剤工業会が制定した記念日です。
2024年、『いい風呂の日』に合わせて、老舗の銭湯と企業がタッグを組んだあるイベントが期間限定で始まります!
銭湯で、脳汁が飛び出る体験!?
リフレッシュを目的に、普段からよく銭湯に行っている筆者。イベントの全貌を掴むため、同月25日、メディア向け先行内覧会に参加しました。
開催地である、東京都大田区にある銭湯『女塚温泉 改正湯』に到着すると、立て看板には…。
『脳汁銭湯』の入り口
『脳汁銭湯』
な、なんだこれは…!
『脳汁』とは、強い興奮などを覚えた際に、脳内に汁が出るような感覚を表すスラングです。ピンクと水色からなるポップな字で、『イキすぎた光と狂気のNEW浴体験』という妙なキャッチフレーズがつづられているではありませんか…。
銭湯に対し、『ゆったりと日々の疲れを癒せる空間』といったイメージを長年抱き続けていた筆者。
固定観念が覆りそうな状況に不安を募らせながらも、靴箱に靴をしまい、脱衣所を通り抜けて浴室内に入ると…。
男女の風呂にまたがる『巨大脳みそバルーン』
『巨大脳みそバルーン』がお出迎え!
現実世界ではなく、バーチャル空間にある銭湯の浴室だと錯覚しそうです。
また浴室内には、怪しげな雰囲気すら感じる、昔ながらのネオンの光が灯っていました!
汗も脳汁も流す『ピカピカ洗い場』
脳汁銭湯はどのように生まれた?
『脳汁銭湯』は、株式会社マルハンの東日本カンパニー(以下、マルハン東日本)が同年4月より始動した、次世代のファン獲得や育成を目指すプロジェクト『ヲトナ基地』の一環です。
同年11月26日から12月8日までの間、『脳が喜ぶ体験』にフォーカスし、『女塚温泉 改正湯』をクリエイティブの力で劇的にアップデート。『脳汁』が出るさまざまな仕掛けや演出が施されています。
先行会には、俳優やモデルとして活躍する内田理央さんも登壇。「こんな銭湯見たことないですし、すごく好みです!」と感激していました。
内田理央さん
プロジェクションマッピングで動く『銭湯壁画』
一体、どのような想いから『脳汁銭湯』は生まれたのでしょうか。マルハン東日本のブランド戦略部、ブランディングマネージャーの仲奈稚(なか・なち)さんは、このように語っています。
自社が独自で行った調査で、多くの人が「無邪気に好きなことを楽しみたい」と願っているのにもかかわらず、日本社会ではこうした機会が少なく、生きづらさや閉塞感を感じていることが明らかになったんです。
だからこそ「つまらない世界をひっくり返してやろう」といった想いを胸に、『ヲトナ基地』を立ち上げました。
その第1弾として、5月には偏愛者を応援する企画としてフードフェス『偏愛横丁』を実施し、続く今回は幸せホルモンの『脳汁』に着目した『脳汁銭湯』を企画しました。
マルハン東日本の仲奈稚さん
忙しい日々を過ごしていれば、自らが熱中していた物事ですら、気付かぬうちに見失ってしまうこともあるものです。
行き詰まりを感じたら、あえて『脳汁銭湯』のような刺激的な場所に、身を投じてみるのもいいかもしれません。
通常の銭湯では味わうことのできない『NEW浴体験』を通じて、あなたの『好き』を見つめ直してみてはいかがでしょうか!
【脳汁銭湯(のうじるせんとう)】
開催期間:2024年11月26日(火)〜12月8日(日)
※うち 11月29日(金)・30日(土)・12月6日(金)は定休日
会場:『女塚温泉 改正湯』 〒144-0051 東京都大田区西蒲田5丁目10-5
営業時間:15時~23時30分
料金:大人 550円/中人 200円/小人 100円
※カギ紛失防止のため、ロッカーの開閉に100円玉が必要になります。
[文・構成/grape編集部]