開封後の食用油、早めに使い切って! 『J-オイルミルズ』がアドバイス
普段何気なく使っている食用油。キッチンに常備する人は多いと思いますが、賞味期限はいつまでなのか、開封後はどれくらいの期間を目安に使い切るといいのかをご存じでしょうか。
食用油の賞味期限について、食用油の製造・販売を行う、株式会社J-オイルミルズ(以下、J-オイルミルズ)に聞いてみました。
賞味期限が過ぎた油は使わない!
――食用油の賞味期限は何年間?
未開封での賞味期限については、容器や油種によって賞味期限の設定は異なります。
当社の基準では、ラベルの一括表示内にある保存方法に表記している『常温、暗所保存』の条件で、賞味期限を設定しています。
例えば、弊社の『AJINOMOTO さらさら キャノーラ油』(1,000gエコボトル)の賞味期限は製造日から1.5年、パッケージに紙パックを使用した同製品(700gスマートグリーンパック)の賞味期限は製造日から2年。
『AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン』(300gスマートグリーンパック)の賞味期限は製造日から1.5年となります。
――賞味期限が過ぎた油は使ってもいい?
賞味期限が切れたものを召し上がるのはおすすめできません。油が酸化している恐れがございますため、ご使用はお控えください。
――開封後はどれくらいの期間を目安に使い切るといい?
油は開封後、空気や光などにより酸化が進みやすくなります。開封後は、賞味期限や容器に関わらず、1~2か月以内を目安にして、早めにお使いください。
※写真はイメージ
J-オイルミルズによると、食用油を保管する際の注意点は、以下の通りです。
・開封前
直射日光を避けて、常温・暗所に保存してください。また、温度が高い場所や、ガスコンロの周辺などは避けましょう。冷蔵庫での保存は、油が凍る原因となりますのでおやめください。
・開封後
油は、空気に触れると酸化が進みます。開封後は、なるべく空気に触れないように、キャップはしっかり閉めてください。
また、缶容器の製品は、アルミホイルやラップなどで蓋をして、空気やほこりなどが入らないようにしてください。 開封前と同様、直射日光を避け、常温・暗所に保存しましょう。
――揚げ物など、一度使用した油はどのように保管すればいい?
揚げ物に使用した後の油は、使用後にある程度冷ました後、こし器で揚げカスなどを取り除いてください。
揚げカスが残っていると、油や揚げたものに色が付いたり、油が傷みやすくなったりします。
揚げカスを取り除いた後は、オイルポットなどに入れ、涼しくて暗い所で保存してください。使用した直後の油は高温で危険ですので、やけどなどに注意しましょう。
――そのほか、食用油についてのアドバイスを。
最近では、プラスチック廃棄物やCO2排出量の削減を推し進めるため、食用油では珍しい紙パックの油を販売しています。
料理のしやすさ、ごみ容積の削減などに加えて、風味とおいしさを保持するための工夫もされているので、こうした商品を活用するのもおすすめです。
ちなみに、紙パックの食用油は容器が四角形のため、棚にもフィットして整頓しやすくなっています。
賞味期限が過ぎた食用油は、油が酸化している可能性があるため使うのは避けたほうがいいとのこと。
また、未開封であっても使わないようにしましょう。開封後は1~2か月を目安に、できるだけ早めに使い切るといいですね。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]
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