青森県産りんごの魅力について情報発信を行う、一般社団法人青森県りんご対策協議会は11月21日に神田明神にて、旬の青森りんごと秋冬シーズンに人気のスイーツ「タルトタタン」のご祈願が行われた。

タルトタタンは、フランスのタタン姉妹が経営するホテルタタンで生まれたスイーツ。ある日、タタン姉妹は、伝統的なアップルパイを作ろうとしたときに、タルト生地を忘れてりんごを焼いてしまう「うっかりミス」をしてしまった。その失敗を取り返すため、りんごの入ったフライパンの上からタルト生地をのせて焼いたことで、キャラメルの香ばしい香りがするタルトができあがっていた。この「失敗」による偶然から生まれた美味しさが話題を呼び、タルトタタンはホテルタタンの看板菓子となり、世界的に広まっていった。

このように、タルトタタンには「失敗を諦めずにひっくり返して成功に結びつけた」という誕生エピソードがある。今回は、恋愛に悩んでいる方や片思いをしている方へ、諦めなければ状況が好転して思いが成就できる、という思いを込めて、縁結びの神社として有名な神田明神にてご祈願が行われた。

御神殿で行われたご祈願には、一般社団法人青森県りんご対策協議会の事務局長を務める高澤至さんと、今回ご祈願するタルトタタンを作ったパティシエの細井奈緒子さんが参加した。お祓いののち、神主による「これからタルトタタンを食べた方の良いご縁を願って」という主旨の祝詞奏上が行われた。

ご祈願のあとに行われたインタビューにて、高澤事務局長は「タルトタタンは世界最高の失敗から生まれたという秘話があり、失敗を跳ね返してりんごの代表的なスイーツになりました。今回奉納させていただいて、恋愛の神様ということもありますけど、いろんなことにチャレンジしていただいて、たとえ失敗しても跳ね返すようにみなさんがんばっていただくように。また、りんごの本格的なシーズンが始まるちょうど良いタイミングなので」と、今回のご祈願に至った経緯を説明した。

今回のタルトタタンはサンふじで作られたということで、パティシエの細井さんは「お菓子にすごく向いているので使いました。出荷のシーズンというのと、酸味と甘みのバランスが良くて人気で。出荷数も多いということなのでご家庭で使っていただきやすいと思います」と、サンふじを選んだ理由を話した。

タルトタタンの特徴について細井さんは「作業自体はすごく少ないので、ご家庭で作っていただくのにピッタリのお菓子です。りんごを煮るのもオーブンだけでできるのですごく手軽です」と、家庭での作りやすさをアピールした。

このりんごシーズンを機に、みなさんも手軽に作れるタルトタタンをご家庭で作ってみてはいかがだろうか。