「事実上の後継指名」指摘も…小池都知事の安野貴博氏“東京都アドバイザー”抜擢は「石丸潰し」

 元宮崎県知事の東国原英夫氏が11月22日、「堀潤 Live Junction」(TOKYO MX)にコメンテーターとして出演。「小池都知事の事実上の後継指名じゃないかなと思ってます」と発し話題となった。

 その人物とは、AIエンジニアの安野貴博氏。安野氏は、都が出資しデジタル変革を進める外郭団体「GovTech(ガブテック)東京」のアドバイザーに小池氏のお墨付きで抜擢。同日の定例会見で発表された。

「安野氏は開成高校から東大工学部システム創成学科へ進学。内閣AI戦略会議で座長を務める松尾豊教授の研究室に所属し、卒業後は外資系コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループを経てAIスタートアップ企業を2社創業するという、今や日本でも屈指のAIスペシャリスト。一方で政治意識も高く今年の都知事選に出馬し、AIなどデジタル技術を駆使、SNSなどに寄せられた都民の意見を公約に反映させる双方向型の選挙戦で約15万票を集め一躍話題の人となった。新しいモノ好きの小池知事が、その手腕を高く評価したというわけです」(政治記者)

 そんな安野氏のアドバイザー就任が、冒頭のコメントに加え「こういう人が次の都を担うメッセージじゃないかな」とした東国原氏の発言につながったわけだが、自民党関係者はこう語る。

「都知事選はともかく、まずは来年夏の都議選でしょう。都知事選で小池氏に次ぎ大量得票した前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏は、その都議選へ向け新党結成を表明している。となると、最もマイナスの影響を受けそうなのは中間派、リベラル支持が多い小池氏が創設し特別顧問を務める都民ファーストの会。石丸新党に対抗するには、都民ファーストに石丸氏以上に話題性のある人物を立て旗印にしなければならない。それで安野氏に白羽の矢を立てたともっぱらです。安野氏が来年、都議として立候補して実績を積み上げれば、都知事なり国政は十分に考えられますよ」

 石丸氏潰しのための安野氏の抜擢か。今後に注目したい。

(田村建光)

2024/11/25 18:00

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